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740 講習面談のお話

740 講習面談のお話

前章の続きのような話ですが・・・

長期休みの前、多くの学習塾では定期面談が組まれています。この定期面談はそれまでの学習進捗長期休み期間の学習予定について協議するものです。もちろん、志望校の確認家での様子を伺うことも大切な要素です。

しかし、世間で言われている定期面談の評価は概ね『季節講習を押し売りされた!』ではないでしょうか。中には面談の席に着くなり講習について話し始められるお母様もいらっしゃいます。

確かに講習について話すことも大切です。長期休暇の学習を左右する内容となります。しかし、だからと言って『やらなければならないもの』とは私は考えていません

講習で頑張ればその期間で大きく力を伸ばすことができます。しかし、学校がお休みでまとまった時間が取れる、その中でやらなければならない事は勉強だけ、ですか!?

部活動習いごと旅行帰省だって大切なことだと思います。私は立場上、勉強の叩き台を作りますが、それらを天秤にかけて決めて貰うことも必要だと思います。

勉強より部活動が大事、家族旅行が大事、そんな時期・選択肢があっても良いと思います。その上で『勉強の方が大事かな・・・?』と感じたら講習に参加すれば良いのではないでしょうか。

 

今回の定期面談でも講習プランは作った上でその冊子をお見せせずお渡ししなかった面談もありました。私も保護者様も講習より大切なものがあるとの認識で一致したからです。

台所事情を暴露してしまえば講習は学習塾において重要な商材です。現在の小中学生の通塾率・講習参加率などを考えても参加しない方がリスクは大きいと思います。それも踏まえての判断で一致しました。

 

それらを踏まえて講習面談が終わるごとに感じることがあります。それは『保護者様から講習は受けない、といって貰える関係性』を築きたいと言うことです。

講習受講を拒否すればどうなるか・・・などと思いながらの面談は生産性がありません。あくまでも生徒さんが望む未来を、保護者様ご家庭の皆様が期待する未来を掴み取るためのヒントとなるような面談にしたいと思っています。

 

LS WILLでは講習提案書をこのようなスタンスで作っています。
生徒さんが望む未来を掴むために必要なもの
勉強・進路以外の背景について考えることは邪推に繋がるのでしないこと
当期の学習の最大要求であること(つまりこれ以上はやっても意味がない、と言うもの)

この3点を踏まえて作成しています。もちろん、講習受講は断って頂いても結構です。また、希望コマ数に減コマして頂いても結構です。そんな関係性を作れることを臨んでいます。