自分でつけたタイトルですが…いやなタイトルですね!? しかし文章力・読解力は全ての学習において基本です。ここから逃れることはできないのです。
よく聞かれることですが『センセーが読書好きになったきっかけってなぁに?』と尋ねられます。生徒さんからも親御さんからもよく聞かれます。これ、あまりばらしたくありません。格好悪いことなので…
しかし気になりますよね!? それではバラします。私が読書好きになったきっかけは中学2年生の時に肘を骨折して入院し、しばらくは完全固定のためにベッドから身体を起こすことも許されなかった、そんな状況下で読書に出会ったからです。
当時は当然相部屋だったので音楽を流すこともできずやることはない。同部屋の人たち(全て私より年上でした)は新聞や本を読むことで時間を潰していました。
当時の私は読書速度も遅く、部屋の中で回し読みをしていた流れにも乗れませんでした。しかし約2週間の入院でびっくりするほど読書力がついたのは鮮明に覚えています。
確かに現在はスマホやタブレットがあり、読書で時間を過ごすことは稀になりました。そんな話を友だちにしたところ、彼の娘さんはデジタルデトックスのために読書を始めたという話を聞きました。
現在の中高生、大学生や社会人に至るまでスマホ依存症なのかと思うほどにデジタル端末は手放せないものになりました。そんな中で時代に逆行するようですが、なかなか良い選択肢だと思います。
紙媒体(本)とデジタル端末(スマホなど)の読書の違いについても研究が進んでいます。文字を読むという同じような作業にもかかわらず『スマホは悪・読書は善』とされている点で矛盾を感じます。
これは出版社に就職した元生徒さんが見事に論破してくれました。
一冊の本を作るのにはたくさんの人の目を通して作られており、それだけ文章が研ぎ澄まされます。言葉一つを選ぶにも時として膨大な時間を費やすそうです。
対してデジタル媒体は多くが書きっぱなしの文章(SNSなどは顕著ですね)をそのまま多くの人の目に触れられるようにすることができます。文章の推敲跡も見られません。従ってその文章では文章力や読解力は付けられないのです。
こう書いてしまうと小欄は『書きっぱなしの文章?』となってしまいます。そうならないように文章ができてから1~2日置いて読み直したうえで掲載するようにしています。
それでも自分の文章力の低さに閉口します。もっと文章力を付けなくちゃ…そう思う日々です。