column_archive_header_s
731 冬期講習のプレッシャーとは?

731 冬期講習のプレッシャーとは?

中学生の後期中間試験を終えて徐々に朝晩の冷え込みが厳しくなると冬期講習の最終準備期間となります。学習予定・カリキュラムは既に出来ていますが進度の食い違いをきちんとかみ合わせる作業も必要になります。

中学生は後期中間試験の結果・出来具合も加味してカリキュラムの微調整を行ないます。よく『カリキュラムは変わらないもの』と思われがちですが私はそう思いません。むしろ計画通りに進む方が稀なことです。

これは以前勤務していた会社組織の学習塾で『カリキュラムはむやみに変更しないこと』と言われました。確かにコマ数まで変わってしまうと問題です。しかし内容を工夫して行なうことは必要だと思うのです。

例えば『駅まで行く道』は幾つかありますよね!? 毎回同じ道で行かなくても良いですよね!? 途中で混んでいたり工事があった場合は違う道を使います。目的は『駅に到着する』ことであり、その道をトレースすることではないからです。

LS WILLでは本来基本テキストでやる予定だったが少し理解が及ばなくて平易で説明の多いテキストにその単元だけ切り替えることは日常的に行なっています。これは授業準備段階から準備しておくことが大切だと思います。

逆に簡単すぎたために難易度の高いテキストに挑戦する場合、繰り返し演習が必要で他のテキストを併用でやる場合などがあります。いずれも臨機応変に取り組める準備はしています。

 

少し脱線が過ぎましたので表題の『冬期講習のプレッシャー』について直球で述べていきましょう。冬期講習は春期・夏期と決定的に違うものがあります。それは『あとがない』ことです。

受験生はもちろん最後の講習です。この講習の成果を持って受験に挑みます。講習での遺漏はそのまま受験の結果に直結します。万全の体制で受験日を迎えられる準備をします。当たり前ですが。。。

中学1・2年生は講習の成果が2月の学年末試験に反映されます。これは学年評定に大きな影響を及ぼします。ご存じの方も多いのですが、千葉県公立高校入試中学1・2年の成績も反映されます。つまりこれも受験直結の数値となるのです。

小学生学年のまとめがきちんと完成できないと新学年に進級した折に勉強について行けなくなることがあります。特にクラス替えなどで担任の先生が替わった時は顕著に表われます。

中学受験を目指す小学生も大切な講習となります。これは既に言うに及ばずですね。

 

春期講習では『先取りをしましょう』夏期講習では『基礎力を充実させよう』と標語が立ちますが、冬期講習は『針先ほどの取りこぼしもなく完成させることが求められます。それだけに毎年プレッシャーもあります。

また、春期講習で少し上手くいかなくても4~6月期に夏期講習でやり残しが出ても9~11月期にそれぞれ補っていくことが出来ます。しかし冬期講習はそれが出来ません。それだけに精度や工夫の引出し数も求められるのです。

LS WILLでは12月~翌年2月末までを冬期講習期間としています。この期間の全ての授業がやり残し・見逃しなく完遂できるよう、万全の準備で臨みたいと思います。