先日、英語の学習方法についての勉強会に参加しました。ご存じの通り、2021年度は中学校の指導要領が大改訂となり、指導指針も大きく変わっています。
その中でも改めて危惧を覚えたことは『新たにやるべき事は大幅に増え、割愛される箇所もない上に授業時間はそのまま 単語数も大幅増加』という現状です。
これは他科目にも言えることですが、学校現場や小中学生ご本人にしわ寄せが向かいます。多くの場合は機能不全となっている現状にどう対処するかも大切なことなのではないでしょうか。
一方で学習塾の授業内容はと言うと大きく変えられないのが現状です。特にリスニング・スピーキングの増加を踏まえてそちらに舵を切るべきでは・・・と思われがちですが、文法事項が減っているわけではないからです。
学校の授業で上記のような状況であればなおさら『塾で習う文法』が大切になってきます。そこから目を背けてスタンドプレイのような英会話中心の授業を行なうのは・・・いかがなものでしょうか。
時流に併せることと時流に迎合することは似て非なるものだと思います。そう言った意味では今回の改定がどのような化学変化を起こし、どのように機能するかも判断していかなくてはなりません。
一時期大変な問題となったゆとり教育、これは時流に呑み込まれた悪い前例だと思います。その結果、日本人が得意とする勤勉で緻密な・・・と言う評価が崩壊しました。その方針をとらなかった一部の学校(特に私立学校)が現在高い評価を受けています。
『詰め込み教育・暗記教育は悪』と決めつけた評論家はこの事態をどのように受け止めているか興味深いところです。現状の中学英語は詰め込み学習そのものですよね!?
少し話が逸れて感情論になってしまいました。LS WILLでは微視的な観点を持ちつつ、俯瞰で生徒さんの来年・再来年・将来を見渡せるような指導を心掛けています。