今年は秋があっという間、夏から冬にひとっ飛びという陽気です。体調管理が一番心配されるところです。受験において、勉強において・・・いや、社会生活を送る上でも体調管理は非常に大切な要素です。
並行して受験生はそろそろ物事が大きく動き出す時期です。これから先に何があるのかを述べていきましょう。
千葉市立中学校を例に挙げていきます。千葉市立中学校は前期後期の2期制です。
2期制の中学校は多くの場合11月上旬に後期中間試験があります。この試験は5科目、前期内申(通知表の評価)に加点が出来るよう取り組むと良いのではないでしょうか。
従って『目安以上に取れている教科については必要以上に時間を掛けない』ことも大切です。不足している科目に注力し、全体の底上げが図れれば理想的です。
例えば5教科の評価が5段階で『4・3・3・4・5』であれば撲滅すべきは3と評価された2科目です。また、4と評価された2科目についても出来れば一段階上げられるように取り組むことです。いくら得意で好きな科目であっても5の評価を得た科目について必要以上に時間を費やすことは慎むべき、これは他教科に時間を回すべきです。
この試験結果を踏まえて入試本番で用いられる内申書が作られます。この内申内容で1月からの私立、2月末の公立入試に向かうのです。だからこそ今回の後期中間試験は受験生にとって大切なものなのです。
試験後は三者面談が行なわれます。この面談は志望校の確認が主な目的です。公立はまだ決めきれずとも私立、特に併願推薦を受けるにはこの時までに決めておくのが望ましいでしょう。
三者面談については様々な駆け引きが必要です。『学校行事に対して駆け引きなんて・・・』といったご意見もあるかと思いますが、この面談のために研修を実施している中学校もあります。決して手ぶらで臨んで良いものではありません。
大切なことをいくつか挙げましょう。まず大前提として私立の併願推薦を受ける学校を確定させることです。学校の先生からして大切なことは全ての受験が終わって進路未定者を出さないこと。つまり最悪の状況を回避すべき手段を確定させることです。
常日頃から偏差値だけ、数値だけで進路を決めないよう大人が言っていたから・・・と楽観視しているとちょっとまずいかなぁ。学校の先生は数十人の進路を一手に束ねてケアします。その上で数値不足のケアまでは手が回りません。
併願推薦の値に足りていない場合には理論武装も大切です。加点要素は必ずチェックし、得られるものは全てカウントした上で併願推薦が通る理論を構築するような準備が必要です。ここには裏技がありますがこれは教室でお話しします。
公立高校については後回しで良いようなことを述べました。公立は後回しで結構です。ただ、志望する高校にランクの差異がある場合は上位校を挙げることが肝要です。この理由も教室でお話しいたします。
この面談結果を持って中学校は内申書を本作成し、例年12月中旬の併願推薦受験摺り合わせを行ないます。中学校と高等学校の成績摺り合わせは規則によりそれ以前には出来ないのです。
摺り合わせが完了すればあとは受験に向かって進むのみです。私立出願はWEBにて行なう学校が殆どとなりました。それらに対する準備もこの時期に行なっておくと良いのではないでしょうか。
そして頑張っている受験生へ。これからの頑張りこそキミの真の力だと思います。受験は人生において頑張ったことが結果を導き出す数少ないチャンスでもあります。納得いくまで取り組んでいきましょう。
ガンバレ 受験生!