先日、他塾の方と話をする機会がありました。情報交換という意味では大切なことだと思っています。また、他塾でやっている良いところは積極的に取り入れられる良い機会でもあります。
その折、『うちでは時間がかかるから○○は授業中にやっていない。それは宿題に回している』との話がありました。ウ~ン・・・
授業時間という制約はけっこう厄介です。本来は『出来るまで指導する』ことが正しいことです。しかしそれではいつまで経っても終わらないことも起こります。余りに遅くまで塾で生徒さんを預かることは安全管理上の観点でもよくありません。しかし・・・
塾側、教える側が『作業』と思うような勉強も実は7~8割の中学生には出来ていません。中には『塾でやらないことを家でやる必要があるの?』と考える生徒さんもいます。それでは基礎力が付きませんよね!?
LS WILLでは『こんなこともやるの?』と言うところまで教室でチェックしています。中には自分で出来る生徒さん、出来るようになった生徒さんもいます。それでも基本的には塾で全てチェックしています。
従って基本的にはいつも時間が足りなくなります・・・と言うことはありません。これは授業の組み立てを綿密に行なって解消します。これは個別指導の強みではないかと思います。
以前お預かりした生徒さん、学校成績はある程度取れていましたが外部模試では厳しい結果が続いていて転塾、中2の終わりに入会されました。お預かりして数日で原因が判明しました。
英語は単語力不足でした。また、不規則動詞(受動態や現在完了形で不可欠な項目です)は壊滅的でした。各論としての文法事項は相当備わっていただけにもったいなく思いました。教科書にある単語だけでは対応できません。
数学は単純に計算力。正確さは一定水準まで達していたのですがいかんせん遅い。計算は精度と速度の両輪が機能しなければなりません。計算は数学の基礎、それが出来なければ関数も、場合によっては図形も解けません。
国語は語彙不足。特に漢字の読み書きが全く進められていませんでした。聞くと学校定期試験でも漢字には難渋したとのこと。勉強方法から習得して貰いました。
理科社会は国数英より進んでいませんでした。以前の塾では余り重視されなかった、勉強方法も指導されなかったとのこと。これらは一問一答対策から始めました。
原因が分かればあとはそれをやるかやらないかです。忠実に愚直に取り組んでくれました。そして結果を出してくれました。受験時には一年前とは見違えるような様子で自信に満ち溢れていました。
その生徒さんが卒業時に言ってくれた言葉は印象的でした。『前の塾は解らないところを解説してくれた塾。LS WILLは勉強の仕方も含めて受験を応援してくれた塾』
そうですね、学習塾は解らない問題の解き方を教えるだけではなく、勉強の仕方も教えなくてはならない、そう思っています。