明日(10月7日)は前期の最終日、そして悲喜こもごもの通知表が出されます。小中学生の中には少し憂鬱な気持ちになっている生徒さんも少なくはありません。
最近の通知表、特に小学生の通知表は『何が良いんだか解らない』という声を聞くことが良くあります。観点別に評価が書かれ、その結果は・・・? どう解釈すれば良いのかお問い合せを頂くこともあります。
また、小中学生共に絶対評価となったため、評点を付ける先生(小学校なら担任の先生、中学校なら教科担任)の主観で大きく変わってしまうことも稀ではありません。
私が学習塾業界に入って1年目、お預かりした中学3年生は『1・2年、3年前期は9科目オール5』という生徒さんでした。しかし会場模試を受けると偏差値は40あるかないか。結局通知表は学力を表しているものではないことが判ります。
ご家庭のお父様お母様、通知表は学習理解度の優劣だけを記したものではなくなりました。従って今後の学習指針・生活指針を今一度確認する一手段として活用していくべきなのではないでしょうか。
もちろん、一つでも高い評価があるに越したことはありません。ただ、それだけを根拠に『上がった』『下がった』と一喜一憂する必要はありません。分析する一手段と捉えてはどうでしょうか。
そして小中学生諸君、通知表に書いてあることをじっくりと読み込んで下さい。『○が2個増えた!』『国語の成績が上がった!』だけではなく、今後はどの点に注意して勉強を進めていくかを理解して下さい。
そして次の通知表ではそれらの課題がきちんと乗り越えられているかを確認する、これこそが大切なことなのです。