受験生にとって縁起を担ぐ・験を担ぐのは仕方ないこと･･･なのかも知れません。どんな些細なことにも目を配って良い方・悪い方に運命を感じてしまうことはむしろ多数派ではないでしょうか。

これは受験生ばかりではありません。有名なアスリートでも行なっていることです。衆議院議員選挙が近いようですが選挙でも験を担いでいる候補の多いこと･･･

 

これは私が中学生の時、担任の先生から卒業時の餞（はなむけ）として贈られた言葉です。私はいわゆる丙午の生まれです。丙午生まれの女性は気性が荒く、夫の命を縮めるという迷信があります。

これは全く根拠のない迷信です。同級生の女性は皆良いやつ！でした。しかしこの迷信によって前後の学年より1～2クラス少ない世代でした。

そんな中、中学校の先生は『科学的根拠のない迷信に振り回されるな。』と諭してくれました。当時の私は『当然じゃん･･･』と思っていたのですが、なかなかそうは行かないことを昨今実感します。

結婚式は大安、葬式は友引を避けて･･･といった具合に世間がそのような流れになっていることに閉口します。個人的な問題ではないのですね。。。

友人知人と会って話をする度に言われること、『塾では‘滑った’‘落ちた’は禁句なんでしょ！？』と何度言われたことでしょう。しかしそれが世間の見方なのです。

 

受験生をお持ちのご家庭で『一言二言話すにも言葉に気を遣って･･･』とご苦労されている話を伺います。確かにご心労は察します。しかし･･･

受験生本人の話を聞くと『気を遣われすぎるのは却ってプレッシャー』『普通に接してくれる方が数十倍楽』とも。。。そうなるとお互いに良い関係ではなくなってしまいます。

 

受験は誰もが通らなくてはならない人生最初の関門です。しかしそれに過敏なほどに反応して変な縁起まで担ぐようなことは不要です。あくまで自然体で臨むことが理想です。

 

ガンバレ！ 受験生！