SDGsとは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟国が2016年から2030年までの15年間で達成するために掲げた目標の総称です。
各論として17の大きな目標、それらを達成するための具体的なターゲット169項目で構成されています。ここでは17の目標を確認しましょう。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.全ての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等の実現
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤を作ろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任・つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と後世を全ての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
それぞれは現代を生きる全ての人が達成に向けて歩まねばならぬことばかりです。しかし具体的に何を・・・となると言いよどんでしまいます。それなら出来ることから始めたいと思います。
学習塾におけるSDGs達成への働きかけとしてあげられるのは『4.質の高い教育をみんなに』がまず挙げられます。間違えたくないのは塾における教育を上質なものにするのではなく、上質な教育を受けられる手伝いをする、つまり学校補習や受験対策が大切なことになる点です。
塾の授業で方程式が使いこなせるようになったり不定詞が理解できるようになることはあくまでも手段です。目的は志望校に合格することだと思います。そこで受けられる教育こそが上質な教育なのではないでしょうか。
他にも当てはまることがたくさんあります。学歴を手にすることで『1』への対策、世の中の事象を知ることにより『5』、『10』への対策となります。ほぼ全ての項目が関連すると言っても過言ではありません。
『でも、まだ小中学生・高校生には早いのでは・・・』とお考えかも知れません。しかしSDGsの達成目標年は2030年です。その時は今の小中学生・高校生が世の中の主人公です。自分が主人公の年代にはどのような世の中であってほしいか、考えてみることも大切なことです。
蛇足ですが、SDGsについて公立高校の面接で題材になったところがあります。受験対策として考えておいても良いのではないでしょうか。