最近は家庭で箸を使わない生徒さんが多いようです。学校給食で先生が箸の持ち方を生徒さんに注意された、という笑えない話も聞こえる昨今、決して子供さんを責められないことではありますが…
しかし、塾で箸の持ち方って…?と疑問に思われた方も少なくないかと思いますが、大いに関係あるのです。箸の持ち方と密接な関係を持つものに鉛筆の持ち方があります。最近入会してくる生徒さんはまずその点から指導することが非常に多くなっています。
ここで勘違いして頂きたくないことは『変な持ち方だとみっともない』『変な持ち方だときれいな字が書けない』と言うことではないのです。これはあくまで勉強の効率・効果から見たものです。
鉛筆・ペンは親指の腹と中指の第一関節より少し先で保持し、人差し指を添えるのが正しい持ち方とされています。その際、鉛筆・ペンは立て過ぎずに45度の角度にします。この角度を保つことが大切なのです。
45度に保つメリットは第一に書いている文字を両目で見ることが出来ます。ペンを立て過ぎてしまうと親指あたりが邪魔をしてしまい、利き腕と反対側の目でしか見ることが出来ません。そうなると目が疲れるだけではなく、記憶効果にも影響を及ぼします。一般に両目で見た記憶を10とした場合、片目で見た記憶力は7~8程度に止まってしまうそうです。せっかく同じだけ勉強をしたのにそれで良いのでしょうか?
もう一点は物理的な問題が原因で集中力が欠けてしまうことを防ぐことが出来ます。ペンを立て過ぎてしまうとペン先が引っかかり、鉛筆やシャーペンの芯は折れてしまいます。これは集中力を一時的に中断してしまい、これが重なると致命的な差となってしまいます。
非常に小さなことですが、意識してみてはどうでしょうか。