こてはし台中学校前期中間試験が終わりました。あとは集計と個表の配布を待つばかりです。どんな問題がどのような正答率で…までは出ないと思いますが、平均点だけでも学年の力が判断できます。
毎年の学年全体としての学力推移には定期テストの平均点だけでは判断できません。当然ながらテストの難易度や出題量などを総合的に見て判断しなければなりません。
そんな中で大切になるのが『テスト分析』です。3学年5教科、全部で15回分の試験を瞬時にまとめるのは不可能ですが、教室としての見地を固めておくことは大切です。
今回は中3数学を例にとって解析していきましょう。
大問1は正誤問題。これは試験範囲を解く上での基本的な考え方を習得しているかを確認するものです。当然解けておくべきですね!?
大問2・3は計算問題。これも基本的な問題が多く見られますが、大問3の(5)は置き換えを使った因数分解になりますので少し慣れが必要だったと思います。生徒さんに聞くと学校授業で置き換えはあまりやっていなかったようで…
大問4は式の値。やみくもに代入するより展開した上で式を整理する手順が大切です。
大問5は平方根の基礎的な知識と有理数無理数について。特に(3)は素因数分解!と言う発想が出れば問題ないのですが、今年の中3生は指導要領の変更で素因数分解が疎かになっています。そこをそのままにしてしまうと手が出ない問題です。
大問6は平方根の計算。基礎的な計算なので時間を掛けずに済ませることが大切だったのではないでしょうか。
大問7は平方根の式の値。大問4と同様に通常計算をし終えてから与条件を代入する手順を守ればさほどの難問ではありません。
大問8は乗法公式の図形問題。一見すると取っつきにくい問題、しかしこれはワークに載っている問題です。また、定番問題と言っても良いのでは… それなら事前にきちんと取り組んでいたかどうかで成否が分かれたのではないでしょうか。
今年度の前期中間試験は平年より易しかったと思われます。問題数も余裕を持って解くことが出来るボリュームでした。従ってこの問題分量を解ききれなかった中3生は今後の学習で時間意識をもっと強く持つべきです。
こういった判断をLS WILLでは行なっています。『この問題、どこかで見たな…』とか『この問題、見たことないけど面白いな!』という発見もあって為になるのですが、それ以上に生徒さんの力を見極める物差しをより精度の高いものにしていきたいと思っています。