column_archive_header_s
658 令和3年度千葉県入試の結果分析

658 令和3年度千葉県入試の結果分析

先日参加した千葉県公立高校入試の勉強会公立入試の試験結果が公表されました。これは平均点を公表するものなので得点分布や各高校の合否ラインまでは解りません。しかしおおよその傾向が分るものです。

 

令和3年度
 5科目合計 286.2
  国語 52.8
  社会 57.7
  数学 59.3
  理科 54.6
  英語 61.7

比較として過年度の特典も掲載します。
令和2年度(前期)
 5科目合計 261.6
  国語 46.0
  社会 60.7
  数学 51.4
  理科 48.8
  英語 54.6
平成31年度(前期) 5科目合計 279.6
平成30年度(前期) 5科目合計 294.3

これらから判断すると令和3年度の入試は問題が易化したことが解ります。『簡単になったならラッキー!』と思いますか?

問題が簡単になれば必然的に平均点・合格点が上がり、よりシビアな入試になります。それこそ一問のうっかりミスが命取りになりかねません。

特に上位校となればその傾向が顕著に表われます。極端に言えばミスをした受験生は結果に至らないとも言えるのです。

 

来年度以降の入試が継続して昨年比プラス25点となるような状況は予想しにくいのですが、平成29年以降の易化傾向は当面続くものと思われます。その状況に対応するには何が必要かを熟考する必要があります。

学校授業は指導要領に沿って運営しなくてはなりません。しかし学習塾は目的を叶えるための授業をすべきだと思います。必要以上の難問が解けるかどうかよりいかに取りこぼしをなくすかを考える方が建設的です。

 

ただ・・・

 

これらは中学入試・大学入試には主流の考え方ではありません。それらの使い分けは学習塾の社会的使命として実践していきたいと思います。