中学生でも定期試験前になると驚くほどの頑張りを見せてくれます。こんなことをご家庭にお伝えすると『普段からそうやってやってくれれば…』とのお声を頂くことがありますが、それは…
試験前だから頑張る、は確かに非効率的ではありますが、しかるべき時にきっちりやり遂げる習慣作りと考えればお子さんの成長とみることもできるのではないでしょうか。
その上で普段から継続的な積み重ねをすることと試験前に集中的に取り組むことができるようになれば現実的には理想です。
当教室では試験前にイベント的な勉強会を行います。一つは直前休日の教室開放、そしてもう一つは試験当日の朝勉強会です。
休日の教室開放は私自身の経験が発端です。試験前の休日、計画ではある程度の予定を組んでいますが、結局は何もせずにだらだら過ごしがち、それを打破するために教室で監視付き(笑)の勉強会を実施します。
教務的観点からも試験対策期間中に消化しきれない内容が発生した際の非常口のような役割も果たします。試験対策においては『失敗』は許されません。そうなればそうしたショックアブソーバー(緩衝材)のような日程も必要です。
多くの生徒さんはこの機会に学校ワークに勤しんでいます。教室開放後のワークチェック表はスタンプが一気に増えてきます。
もう一つは朝勉強会。これはあるお母さまから『試験の日ぐらい遅刻ギリギリまで寝ていないで。。。』というお声から発案しました。
朝6時から勉強を開始するには5時半には起きなくてはなりません。5時半に起きられれば8時半過ぎには脳が活性化されています。そうすれば万全の準備で試験に臨めます。
そして…朝勉強会が定例化されたきっかけは試験前日の夜遅く(午前1時過ぎごろ)にあった生徒さんからのSOSでした。『分からない…』と。。。
電話で朝勉強会で説明すると約束した後、私は寝ずに朝勉強会に臨みました。そしてその説明をしていたら脇から何人もの生徒さんがその説明を聞いていました。最終的には同学年の生徒さん全てにホワイトボードで説明しました。
朝勉強会が終わって生徒さんを送り出した時、私はその回の試験対策を反省し、このようなことが再び起こらぬようにしなければと強く自戒しました。
昨今では教室開放を中止する塾も近隣に見られます。確かにそこで働くスタッフのことを思えば頷けなくもない判断だと思います。しかし、やるときには徹底的にやることを生徒さんに習得してもらうためには私自身もやるときは徹底的に取り組む姿勢を見せたいと思っています。