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646 説明会の時期

646 説明会の時期

毎年、春期(ほぼ梅雨時ですが)と秋期に入試説明会が集中する時期があります。この時期は楽しみです。来年度はどのような入試になるのか、何が変わって何が変わらないのかが明らかになるからです。

 

まず先陣を切って前年度公立高校入試問題の分析と出願動向、そして新年度の変更点などについての説明会があります。我々学習塾運営者はそれに沿って夏休みの学習計画を策定します。

毎年変わらないように見える入試問題でもトレンドがあります。また、難易度の推移も一定の規則性が見られます。私の仕事はそれらを見誤らずに授業に反映させることだと思います。

それは年度によって使うテキスト(特に夏期講習で使うもの)の採択にも大きな影響を及ぼします。重点的にやるべきもの、オマケでやっても良いものを取捨選択していきます。

公立高校入試分析会は模擬試験業者で主催してくださることが殆どです。ただ、別口で勉強会と称した有志の集まりも参加できるようにしています。

 

私立高校(中学)の説明会も毎年参加するようにしています。今年受ける予定の生徒さんの在籍がないから・・・としてしまうと新たに入会される受験生が志望していると困ります。何より連続性を考えたとき、傾向を捉えることが出来なくなります。

また、数年前にWEB出願が採用された際は知っているか知らないかの差が大きく出たようでした。私は興味も手伝っていち早く習得し、ご家庭にお知らせしたときには感謝のお言葉を頂きました。

併願推薦の基準が変わることも良くあります。数値が変わるだけではなく、教科数(5教科⇒9教科、等)や判定する時期(中3前期⇒中3後期中間まで、など)の変更には十分に注意が必要です。

 

私立高校の入試は中学校の先生にとって面倒なことかも知れません。一校一校やり方が異なり、それらをきちんと処置することは少し手がかかります。ましてや1クラス分の受験となると大変です。

更にその業務は大抵の先生にとって3年に1度、慣れない上に傾向も掴めないのではないでしょうか。日々お忙しい日々を送っている学校の先生の胸中を察します。

 

また、昨年からは大規模な合同説明会に生徒さんを行かせないように指導しています。大規模説明会は他にも頑張っている受験生の姿を目の当たりに出来る絶好の機会です。しかし、昨今の新型コロナウィルス禍による感染の危険性を少しでも下げられるよう考えれば致し方ないところです。

その分は私がきちんと説明をできるように・・・そんな考えもあります。また、必要に応じて高校入試担当の先生に教室までお越し頂き、説明を受けてもらうよう計らうこともあります。これ、LS WILLの強みです。

 

こうなってしまうとそこから先は学習塾の仕事なのでしょう。しかしこの仕事は実にやり甲斐のあるものです。自分が丹精を込めた分だけ生徒さんの将来が拓けることを私は知っています。

以前働いていた会社組織の塾では『毎年説明会に行く必要があるのか!』と言われましたが、それは論外ですよね!?
3年前、いや、1年前の常識で受験は成就させられません。