殆どの中学生はテスト過去問について目にしたり実際に解いたことがあると思います。去年のこの時期、こんな出題があったことを知ることは必要です。必要ですが・・・
こてはし台のある学習塾が『これが今回試験の予想問題!』として配布していたプリントを目にしたことがあります。その正体は昨年分の過去問でした。ウ~ン。。。
過去問は過去問の位置付けで演習しなくてはなりません。それが出来れば万全、ではないからです。その上で作問担当の先生がどのような授業を行なっているか分析して傾向を計らなくてはなりません。
特に今年は中学生教科書の大改訂がありました。英語に関して言えばまるっきり単元が変わっています。それを昨年同時期過去問を参照して・・・では何の対策にもなりません。
また、単元構成があまり変わっていない数学でも『昨年の問題を参照に』はあまり正しい対処ではないように思います。ご存じの通り、昨年は学校の授業自体がほぼない中での定期試験でしたから・・・
これらの分析が出来ない中で出題傾向を予測するのは愚策となってしまいます。それなら無駄があっても堅実に試験勉強をするべきではないでしょうか。因みに学習塾とはそのような無駄を省くところ、でもあります。
こんな話を中学生にしたところ、『センセー、それって歴史の勉強みたいだよね。』『昔起こったことをヒントに今起こっている問題に向き合えってことでしょ!?』
まさにその通りですね。今人類が直面している問題も全てが真新しいことだらけではないはずです。昔起こった『スペイン風邪(1918年~1919年)』、『東京オリンピックの開催権返上(1940年)』、『モスクワ五輪ボイコット(1980年)』など参照にすべきことはたくさんあります。
LS WILLではそれらに対して微力なりとも地域に貢献できる方策を模索していきたいと思っています。