先日、懇意にして下さっている高校の先生からお電話を頂きました。なかなか会って話せない世情ですがこういった形でご縁が続くことはありがたいことと思います。
その先生、体育の先生なのですがビックリする話を伺いました。高校のクラスによっては逆上がりが出来ない生徒さんが3割、ひどい時は半数を超えたこともあったそうです。
そう言われれば公園(教室の近くにもあるのですが)で遊ぶ子供を見ていても鉄棒は少数派、ボール遊びやジャングルジム(と言うのでしょうか?)の人気が高いようです。
また、逆上がりを出来るようにするための専用トレーナーを付けたことのある子も学年に数人いるとのこと、更に驚きました。
その先生、逆上がりが出来ない小中高生が多い理由として二つのことを挙げていらっしゃいました。
第一は繰り返しやらなくてはならないこと。理屈では分かっていても手足が言うことを聞かないと逆上がりは出来ません。それを習得するには適正な繰り返しが必要になります。それをせずに『出来ない!』と諦めてしまっているのではないかと・・・
第二はご家庭のあり方。逆上がりや自転車が乗れるようになるのにご家庭のお力添えは不可欠です。しかし現在は親御さんも非常にお忙しい。従ってお子さんが自転車に乗れるように・逆上がりが出来るようにコーチするのは意外にも難しいのではないかと・・・
学習も同じなのではないでしょうか。一定時期まではご家庭でお子さんの勉強を管理し、ある程度の段階に至ったらそのまま自力学習を継続するか塾に通うかを判断すべきです。それがご家庭の責任だと思います。
それがきちんと機能している生徒さんはやはり学力の伸びが安定します。現在の学力分布がフタコブラクダ状態になっているのはこんなことも関係しているのかも知れません。