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635 これからも勉強です!

635 これからも勉強です!

先日、ある勉強会に参加しました。『色彩と学習効果 ~記憶に残る色とは~』という勉強会です。万全のコロナ対策のため、びっしり満席とは行かなかったのですが、非常に中身の濃い講演会でした。人気の講座でなかなか参加出来ない、そんな理由が分かります。

実はこの講演会の登壇者、私の管理していた教室の元生徒さんで元講師、現在は都内の大学で准教授として活躍している方です。この章ではこの方を『先生』と呼びます。

『現在、大学の教員なら学生時代だってきっと優秀だったはず』と見られがちですが、決して特殊ではありませんでした。普通の中学生・高校生でした。ただ、物事に向かう際は真摯に取り組ませてほしいという親御さんの希望通りの取組みをしてくれていました。

 

先生が登壇し、いきなりこんな話を始めました。「中学生・高校生の頃って勉強が出来る人は特殊な能力を持っていると思っていました。」「そんな時、自分の通っていた塾で真剣に真正面から取り組むことについて考えさせられました。」

「それからボクはテストで満点を取ることよりテスト後に後悔をしないよう万全の準備をしてテストに臨む、そんな目標を立てました。」つまり目的と手段を入れ替えて取り組んだのです。

先生が中学高校生時代に出し続けた結果は自ずと頭角を現してきました。それでも慢心せず取組み続けました。『テスト後に後悔をしないように』取り組むことをし続けたのです。

その後大学に進学して『学習効果と色』の相関関係に興味を持った先生はその研究を始め、現在に至る・・・そんな話から本論に入られていました。

 

もう20年近くお付合いしている先生ですが、未だに声を掛けてくれるのはありがたく思います。その上で『センセー、お元気でしたか?』と昔に戻ったような笑顔を見せてくれたのも嬉しいことでした。

ただ、この講演会で論題に上がった『色彩と学習効果』については日々の授業の厚みをより増してくれるように思いました。これまで感覚的に指導してきたことは間違いではない、効果の高いものだと確信が持てたからです。

具体的なことは割愛しますが、このような機会を持てたことをありがたく思います。そしてより良い授業を・進路指導をするために勉強が必要です。生徒さんに檄を飛ばすように私自身を叱咤激励しながら日々を過ごしていきたいと思います。