もう巷間を賑わしていることですが、2021年の中学生教科書改訂には驚かされました。学校の先生をはじめとする学校関係者には驚きと戸惑いをもって迎えることになったのではないでしょうか。
中でも『これだけは崩してはならない』と声高に言われている箇所が崩されました。中学3年春期に学習するはずの現在完了形が中学2年最終盤に回されました。
従来のやり方に固執している考えを差し引いても私はこの改訂に疑問を感じます。学年末の慌ただしい時期にバタバタ学習し、更には春休みに勉強を継続する生徒さんとしない生徒さんの間には大きな格差が出来ます。
現在完了形、従来は中学3年生の春に学ぶ内容でした。新学年に上がって学ぶ内容と考えても非常に重要な単元で妥当なのではないでしょうか。決して学年末にひっそりと消化する単元ではないと思うのです。
だからこそ学習塾が補完して…と考えるのは早計です。本来なら学校で学ぶ内容で完結しなければならないからです。しかし今回の改定ではそれは難しいのではないかと思います。
いずれにしても後手に回ってしまえば挽回に数倍の時間がかかります。少しでも不安があるなら早目の打開策こそが適切な対策なのではないでしょうか。