2020年度は大変な一年でした。しかし、ただ『大変だった』と嘆くより、私たちはそれから学ばなくてはなりません。
一番大変だったのは中学3年生、受験生です。本来なら春先早々にやらねばならぬ事が緊急事態宣言による休校(塾も約2ヶ月休校してリモートの真似事のような授業でした)により出来ませんでした。私の正直な本心として、何とか取り返せると思っていたのですが。。。
数学では因数分解、英語では現在完了という高校受験の要となる単元の完成は年明け~受験直前でした。しかし周囲を見れば5割にも満たない習熟度、これが幸いして受験を乗り切ることが出来たと思っています。しかし・・・
数学の因数分解、英語の現在完了は高校のスタートでも重視される単元です。『出来なくてもいい』とは決して考えずに取り組むよう言い含めて卒業生を送り出しました。
私はここで一つ重要なことを学びました。英数においては特に『春先にやらねばならぬ事は春先に完成させなくてはいけない』ことです。夏休みに潤沢な時間があるから・・・と先延ばしすることは後々に過大な負担が生じ、また、方針転換などの余裕がなくなることになることを痛感しました。
中3春期(4~6月期)に学習する内容は中3の全ての基礎にもなっています。そこがグラグラしている状態では中学校内容の完成にまで悪影響を及ぼすことになります。
昨年度の高校受験生は異口同音に『始めるのが遅かった』ことを認めています。現時点でそれが笑い話になっているから良いものの、後悔の残る内容となっていたらゾッとします。
そう言った意味では新中学2・3年生も同じです。旧学年の春期に学ぶべきだった単元をもう一度見直していくことが大切です。おそらくそれらの禍根はあと1~2年は高校受験に影響を及ぼすと思います。
小欄を読んでいるキミがもし新中学3年生だったら一度教室まで声を掛けて下さい。小欄をご覧頂いている保護者様のお子様が新中学3年生であれば一度教室までお問合せ下さい。