2021年3月11日、東日本大震災から10年が過ぎました。しかしあの日のことは鮮明に覚えています。
その日はこてはし台中学校の卒業式でした。卒業式を終えた新高1生が卒塾の挨拶に来校してくれました。中学校は全生徒下校で部活動のある生徒さんだけ再登校を…という折に激しい揺れがありました。
その後数週間は余震の影響で全ての授業は中止・振替となりました。その時、教室が行った対応は必ずしも万全ではなかったと思います。『こんなことが起こったら…』という準備に欠けていたことは深く反省しています。
会社の方針もあり、余震の収まらぬ中で授業を強行再開したことは『よかったのかな!?』という思いが残っています。小中学生の学習は不要不急のものではないと思いますが、危険を賭してまで行うものとは思いません。
地震の起こった日、教室から外の様子を見ていたら再登校する生徒さんの姿を見ました。尋ねたところ、部活動をしに行くとのこと。『顧問の先生から指示がないから…』とのことでしたが、こんな状況で行くことは危険極まりないことを諭し、帰宅するよう促しました。
今回の新型コロナウィルス感染流行もそうですが、『こんなことはまずないだろう!?』ということが起こることを認識しなくてはなりません。その上で日頃からそれに対応できる準備の必要性を痛感しています。
東日本大震災の福島第一原発事故で被災された方とのご縁でまだまだあの大災害は終わっていないことを認識させられます。そしてそのことを教訓にしていかねばならない、そんなことを考えた一日でした。