2月下旬の授業は学習塾にとって特殊な空気感を醸し出しています。中3生は高校受験受験間際、切迫した雰囲気と共にもうじき卒業という感傷が入り混じっています。
中には小学生の頃からお預かりしている生徒さんや、お兄さんお姉さんからお預かりしていた末っ子さんなど長期にわたるお付き合いを頂いたご家庭からお預かりする生徒さんも多くいます。
授業が最終盤に近づくにつれ、生徒さんから思いも掛けぬ言葉を掛けられます。『センセー、いつもこんなことを言っていたけど、それってこれを指していたの?』『いつもしつこく言われたけどそれってこんな間違いを防ぐためだったの?』
私の仕事は生徒さんやご家庭の要望を叶えること。それの多くは志望校合格です。志望進路を勝ち取らせるためには短期的・長期的、両方のビジョンを持たねばなりません。
目の前の問題を解けるよう指導するのは短期的ビジョン、それに付随する問題読解方法や見直し習慣の定着は長期的ビジョンです。どちらも欠かすことはできません。
中にはその時解るように言ってくれたら・・・という辛口の意見を貰うこともあります。確かにその通りです。しかし受験が目の前に迫って真剣になっているからこちらの言葉を理解して貰えることもあります。その時の理解は口先ではなく心の底からの理解だと信じています。
本日は2021年2月23日、千葉県公立高校入学試験前日です。2020年度は本当にいろいろなことがありました。予想もしないことの連続でした。そんな環境下でも必死に取り組んでくれた受験生に敬服しています。そしてこれからもあゆみを止めずに前進していくことを祈念しています。
ガンバレ! 受験生!