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598 倍率マジック

598 倍率マジック

千葉県公立高校の入試が目の前に迫っています。志願変更も終わり確定倍率となりました。今年に限っては多くの受験生が『ほっ・・・』としているように見えます。非常に危険なことなのですが。。。

なぜ安堵しているのでしょうか。それは多くの公立高校が大きく倍率を下げているからに他なりません。2020年2月に行なわれた公立前期入試では第一学区(千葉市)は1.9倍強、それが1.19倍にまで下がっているのです。なぜでしょう???

これは単純な数字のマジックです。ご存じの通り千葉県公立高校入試は本年度から入試一本化に変更されました。従って安易に昨年までの数字と比較することは非常に危険なことなのです。

 

以下の例をご参照下さい。条件は『普通科、定員300名、出願者数360名』とします。

昨年までは以下の倍率となりました。
前期募集(60%)
 前期定員180名・出願者数360名・・・倍率2.0倍
後期入試(40%)
 後期定員120名・出願者数180名・・・倍率1.5倍

入試一本化された今年以降は以下のようになります。
募集定員300名・出願者数360名・・・倍率1.2倍

 

同じ『300名定員』に『360名が出願』してもこれだけ数値が異なってきます。これが『マジック』と呼ばれる所以です。従って『倍率が下がったから入試が易しくなった』は安易な発想なのです。数字の中身をきちんと検証することが大切なのです。

 

受験生諸君、最後の週末と祝日をフルに活用して悔いのないチャレンジを! 基礎の確認当たり前に得点しなければならない分野の総チェックには十分な時間があります!

ガンバレ! 受験生!