入試間際になって持ち物に迷うケースは結構あるようです。教室でも折に付け話すようにしていますが、時には『えっ・・・そんなもの・・・?』と驚かれることがあります。小欄では意外に便利な持ち物についていくつか挙げていきたいと思います。
最初は筆箱の中。『筆記用具を持参して・・・』というのは入試において当たり前です。それでも周りに差を付ける持ち物ってあるのです。
一つ目は濃さの違う鉛筆。シャーペンがあるから大丈夫という声もありますが、マーク式にはやはり鉛筆の方が有利。また、『Bを2本、2Bを2本』として用意すれば当日のコンディションに合わせることか可能です。因みに鉛筆は少し太めの輪ゴムやヘアゴムなどで束ねておくと転がってしまうことも減るのでお勧めです。
二つ目は大きめの消しゴム。消しゴムは小さいと転がってしまうこともあり、少し不便を感じます。また、小さな消しゴムで慌てて消そうとして試験用紙が破けて・・・という話もあるそうです。それなら転がりにくい大きめの消しゴムで。出来れば角の立った新しい消しゴムがお勧めです。
定規・コンパスは学校によって持参の有無を指定することがありますのでそれを遵守しましょう。もちろん使い慣れたものが一番ですが、コンパスの芯を補充するなどの手入れも忘れないように!
次は服装・防寒について。厳冬期に行なわれる試験ですから防寒は万全にしたいもの。でも試験会場に入ったらストーブのすぐ隣、などと言うこともあります。そうなると調整が出来るようなものが便利です。
一つ目は使い捨てカイロ。これを持っていると減点されるという都市伝説もあるそうですが、全くナンセンスな話です。寒さに震えながらも100%の力を出す・・・それって違う面での試験ですか?
使い捨てカイロは大きなもの一つより小さなものをいくつか持っていく方が調節が利くので勝手がいいようです。また、使わない時間(試験会場の教室内だけは暖かかった、など)のために密封パック(●ップ●ックなど)があると必要になったときに再度利用することが出来ます。
二つ目はマフラー・手袋など。この色や柄は大丈夫?と心配する生徒さんも多いのですが、普段登下校に着用しているようなものならだいたい問題ありません。
他によく聞く話は『お守りをカバンに付けていると減点対象』という話。これも全く根拠のないことです。しかし、お守りは肌身に付けるものという観点からカバンに付けるよりポケットに忍ばせる方が効果的なのでは!?
最後に『これほど入念に準備したのに忘れ物をした』そんな時の対処方法を挙げておきます。このケース、一番やっては行けないことは『取りに帰って遅刻』です。取りに帰っても余裕を持って試験会場に行けるなら取りに帰りましょう。それが出来ないなら。。。
忘れ物をしてしまったら会場にいる係員の先生に相談しましょう。特に受験票を忘れた場合は必ず申し出なくてはなりません。そこで仮の受験票を発行して貰います。それで受験することは出来るのです。
とは言っても忘れ物をした受験生に平常心で臨むようにとは少し酷な話です。そうならないために前日のなるだけ早い時刻に準備を完成させることも大切なことです。
春はもうすぐ ガンバレ、受験生!