2020年はどう総括しても新型コロナウィルス関連となってしまいます。政府要請により学校が3ヶ月も休校となり、再開しても不自由な学校生活を強いられました。学ぶ機会・学ぶ権利が剥奪された、と言っても過言ではない、そんな一年でした。
そうは言ってもこの状況下で全て例年と同じような学校生活を送っては感染を広げるだけです。致し方ないこととしなくてはならないところなのではないでしょうか。だからこそ小中学生には可能な限りの代替策を与えなくてはならない一年だったと思います。
小中学生にとって学ぶことは憲法に明記されている権利です。それ以上にこれから先の長い人生を歩むために最低限必要な知恵・知識です。それらが欠落してしまって良い訳はありません。
幸い、千葉市では『千葉市習いごと応援キャンペーン』として学習塾を始めとした習いごとを大々的にバックアップしました。その結果、多くの小中学生・高校生が救われたのではないでしょうか。
しかし、春先から猛威を振るった新型コロナウィルス禍のために学習を始める時期が遅れてしまった生徒さんはたくさんいました。特に受験生として入塾を考えていた生徒さんは大きな影響が出ました。受験生として入塾した時期が3ヶ月も遅れてしまうことは非常に厳しいものです。
迎え入れる塾が出来ることは失われた3ヶ月をどう埋めるかでした。従って今年度入会生は非常に厳しい内容とせざるを得ませんでした。しかしその内容をクリアし続けてくれたことは賞賛に値するのではないでしょうか。
2020年を代表する言葉として不要不急が挙げられました。その中で『勉強は・学校は・学習塾は不要不急か』という論争が学習塾業界の中で起こっていました。
確かに新型コロナウィルスに罹患して生命を危機にさらすことは何としても避けなくてはなりません。それなら全ての人が家から一歩も出ずにじっとしていたかと問われれば違うはずです。そう考えると学習塾は運営すべきなのかな・・・? そんな風に思います。
もちろん、旧来通りの運営は許されないことです。可能な限りの感染防止策を講じるべきです。当教室でも消毒用アルコールやマスク(春先は異常とも思える価格でしたが・・・)を用意し、換気扇やサーキュレーターを設置し、ついにはエアコン2台を交換し・・・と考え得る対策を講じて運営を再開しました。
生徒さんにも窮屈な思いを強いた一年でした。授業中のマスク、入室時の検温と手指消毒、いずれも面倒なものですが情勢を理解して続けてくれたことは生徒さんの成長にも繋がったのではないかと思います。
2020年は新型コロナウィルス禍に終始した一年でした。その中で小中学生にとって勉強の意義とは、と考えた一年でした。その中で小中学生が学ぶことの意義・学びの場を提供する意義を改めて考えた一年でした。
2020年度も皆様方にひとかたならぬご厚情を拝し、厚く御礼申し上げます。来たるべき2021年が輝かしい年となるよう祈念し、2020年のコラムのまとめといたします。2021年も宜しくお願い申し上げます。