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564 中学1・2年生の憂鬱

564 中学1・2年生の憂鬱

毎年12月頃になると中学1・2年生から憂鬱な溜め息が漏れてくるようです。現在の中学生、数学の図形が極端に苦手な生徒さんが目立ちます。実はこれ、昨今に始まったことではなく、ウン十年前から言われていたことです。

日本人は総じて算数・数学が好きな傾向があるようですが、図形だけは強い拒否反応を示す生徒さんが殆どです。この理由、非常に興味深いものですが・・・

日本人の意識下には『読み・書き・そろばんという考えがあります。つまり幼年時の習いごとでは『算数の準備=計算練習』としてそろばんを習ったり、○○式の塾でひたすら計算をして準備をすることが多いようです。でも・・・図形は?

中学生の図形は一定の約束事に照合しながら解き進めるものです。従って与えられた式を考えもなく(と言っては言い過ぎですが・・・)解き進める計算とは根本が違います。しかし、図形にも問題のパターンが存在している以上、解き方のコツは存在します。

また、多くの中学2年生が苦労する『図形の証明問題』でも着眼点(これを学校が適切に教えてくれれば・・・!)を見つけられればさほど苦労するものではありません。証明問題は配点も大きいので出来れば全問クリアしたいもの。逆に取れなければ苦手意識を作りかねません。

 

これは数学専門塾を営んでいらっしゃるご家庭のお子さんを英語・国語でお預かりしたときに教えて頂いた話ですが・・・ 『計算は処理量だが、図形は閃き。その閃きを育てるにはコツがある』ことを教えて頂きました。もちろん、その『コツ』も・・・

この先生、以前は高校で数学を教えており、定年後に塾を営んでいらっしゃいました。机上の空論ではなく、実際に生徒さんを目の前にして得た理論だけに説得力があります。

これは『点を取るためのテクニック』ではありますが、これをきっかけに数学が得意科目になる・好きな科目になるためのチャンスでもあるように思います。