皆さんは個別指導学習塾における授業風景とはどのようなイメージをお持ちでしょうか。よく目にするのが『学生講師が隣に座って説明を聞く生徒』の図です。私自身もこのような授業体系から個別指導をスタートさせました。
この図からイメージできることは幾つかありますが一番は『優しく頼もしい先生』ではないでしょうか。非常に安心できる反面、生徒さんは依存心が強くなり、大切なところで伸び悩んでしまうケースを多く目にしました。
先日、学校授業の進め方についての研修会に参加し、面白い話を聞きました。『チェックする人は新任教員(学習塾では学生講師と置き換えても良いのではないでしょうか)の授業をチェックすることが目的ではありません。』
『褒めることや注意することが目的になっている授業研修はその場限りで効果が薄いものになります。』『本当の目的は生徒に理解させること、そしてそのためにすべきことがきちんと出来ているかの確認です。』
この研修は毎回毎回勉強になり、また刺激にもなっています。日々の授業を振り返るきっかけになっています。
当教室の授業風景は生徒さんによって全く違います。まず『個別指導』の風景。一見『集団授業の塾かな?』と思うような座席配置を取っています。また、講師が隣に付いてはいません。これら一つ一つには全て理由があります。
また、勉強の進め方も生徒さん個々によって全く異なります。一問解いては私のところに持ってきてチェックを受ける生徒さん、ガツガツ解き進めて数ページごとにチェックを受ける生徒さんそれぞれです。この『個々で異なる進め方』も全て理由があります。
『そんなのにたいした理由なんて・・・』というご意見も頂くことがあります。現に『講師が隣に座らなくて個別指導を謳うなんて!』とのご指摘を頂いたこともあります。しかし『講師が隣に座ること』がお子さんを塾に通わせる理由ですか!? 一番の目的は『学力向上』や『志望校合格』ではないかと思います。
これらは日々の教室運営から導き出したものです。そして合格実績や定期テスト結果などの結果として示せるものとして出せているのはありがたいことだなと思います。