column_archive_header_s
550 中学校は高校受験準備機関!?

550 中学校は高校受験準備機関!?

小学校から中学校・高校・大学と進学するには場合によって入試が必要となります。生徒さんによっては小学校や幼稚園に入るにも入試(いわゆる『お受験』)をくぐり抜けてきた生徒さんもいます。

そんな中、現場教員(特に中学校・高校)からこんな声が上がることがあります。『中学校は高校受験のための塾ではない!』『高校は大学進学予備校ではない!』

これ、確かに正論です。建前として中学校には中学校の、高校では高校の社会的な役割があります。全てが受験のためではないとは思いますが、それでは・・・

『受験のための塾ではない!』と言い切ってしまえば『受験の面倒は見ない』と解釈する生徒さん不安に思う生徒さんも出てきます。

 

私は『学習塾不要論者』です。必要がなければ学習塾・予備校といったシステムは世の中からなくなった方が健全だと思っています。しかし全ての小中学生・高校生が学習塾・予備校の助力なしに学習できる・受験できる世の中にはなっていません。

近年の受験は学力もさることながら情報戦にも負けられぬものとなっています中学・高校の先生方は僭越ながら受験について勉強不足です。しかし致し方ありません。3年に1度のことですから・・・

また、2020年は公立小中学校の機能が喪失され、学ぶ権利を行使できなかったお子さんがいます。その補填をどうするのか、はっきりとした答えは未だに示されていません。これらの箇所も必要悪である塾・予備校が補完すべきなのかと思っています。そのための方策を日々検討し、構築しています。小欄をお読みの小中学生諸君及びご家族様、今年受験生ではなくても今年の学び残しがないように学習を進めて下さい。もしかしたら来年度は何事もなかったかのように学習を進めてしまう可能性もゼロではありません。そうなってしまえば取り返しは全く付かなくなってしまいます。

 

中学・高校は高校・大学受験のためのものではないことは認めますが、中学・高校の大きな役割として『進路を示す』ことは・・・重要なことなのではないでしょうか!? それに対してのフォローは十分でしょうか!? 学校によって、担任の先生によって格差があるのは問題だと思いますが・・・