小中学校で授業中に話が脱線してしまう先生、結構いらっしゃいます。脱線すると授業が進まない批判より『授業が楽しい!』という支持の方が圧倒的に多く、人気のバロメーターともなっています。
また、脱線は二つに分けられます。一つは話の流れで意図せずにしてしまうもの。もう一つは生徒さんに興味を持たせるために計画的な脱線を予定通り行なうもの。小中学校の先生方から聞いた話では後者の方が多いそうですが、真偽は不明です。
今回はとあるきっかけで思い出した脱線話を・・・
夏休み明け、当教室の中学1年生は命令文をやる時期になります。『命令文は主語を抜いて動詞の原形を・・・』と文の形を覚えて運用できるように取り組んでいきます。そんな中、私が中学生の頃、学校の先生が問い掛けたことを思い出しました。
先生から『“Let’s~”という文章、命令文ではよく出てくるよね!? それではLet’sって何の省略形かな?』との質問、皆からいろんな解答候補が出たのですがどれも不正解。そこから命令文についての深遠な話がありました。お陰様でこの話は今でも鮮明に覚えています。その様子を教室ですることも稀ではありません。
当教室でも授業のスパイスとして脱線話は積極的に取り入れたいと思っています。幸か不幸か私自身が学校を出てすぐに学習塾業界に入ったのではなく、世界中を見て回ることの出来る仕事についていた時期もあり、生徒さんに伝えたい話は山ほどあります。
教科書や参考書に載っているものを知識として捉えることは必要ですが、それに興味が加わると学力の伸び方はまるで違います。そんな点も踏まえて・・・
因みに『Let’s』は『Let us』の省略形です。相手に向かって命令するときには使いませんが、一緒にやろうと呼びかけるときには重宝します。