2020年は年度初めの緊急事態宣言を経て、大人でも生活リズムを崩してしまう人が多かったと聞いています。長年お付き合いのあるお医者さんにもそれらが原因とみられる不調を訴えての来院があるそうです。
心身の不調を生んだ原因は緊急事態宣言による外出自粛だけでなく、今年の長梅雨・猛暑による大きな負荷も原因なのではないかと思います。それだけに今年後半は健康面に配慮した教室運営をすべきなのではと思っています。
小中学生の皆さんは生活リズムが崩れてしまうと朝起きて定時に登校するという当たり前の生活サイクルが大変な負担となってしまいます。何とか遅刻せずに登校できたとしても午前中の授業は集中できず・・・となれば計り知れないマイナスを背負ってしまいます。
また、今年の受験生は生活のリズムが作れないと悩む生徒さんが例年以上に多く見られます。例年なら部活動でキッチリ区切りをつけてからさぁ受験体制、となったのですが・・・
生活リズムを作るのに大切なことはきちんとした起床習慣です。それを支えるのは一定の就寝時刻を守ること。例えば朝6時半に起きるなら前夜23時までに就寝すること、そのためにはそれまでにすべきことを完了させなくてはなりません。そうなると中学生の生活は結構忙しくなりますが・・・
小学生でも同様です。昨今は小学生の就寝時刻も22時23時のお子さんも珍しくありません。それはお子さんの問題ばかりではなく、ご家庭の事情も少なからず影響していると思います。しかしその上でも22時前には就寝する習慣を付けさせることが好ましいと思います。
実は小中学生の就寝時刻が遅くなっている原因の一つに習い事、つまり学習塾があると考えています。学校が終わって夜遅くまでとなれば負担は相応にあります。しかし、だからこそ勉強はダラダラとやるものではなく、整理して最短距離を進ませるように指導すべきだと思っています。
同じ1時間の勉強でも効果のある内容にする、そのためにはその内容をどうやって組み立てるのかについても指導していきたいと日頃から留意しています。