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533 入試問題 ~2021年度編の前編~

533 入試問題 ~2021年度編の前編~

2021年度入試(つまり2020年8月現在で中学3年生・小学6年生が受ける入学試験)について各方面からの分析を総合する作業に入っています。これは例年実施していることで特別なことではありませんが、中身が特別なものとなってきそうな気配です。

 

中学入試についてはまだ骨子が固まらない学校が殆どで従来の方法や予定された改定程度の内容に留まっています。言い換えれば2020年3月から5月にかけての休校措置は現時点では考慮しない出題となりそうです。まぁ、中学受験では学校進度を期待して受験準備をする小6生は現実的ではありません。これは妥当な判断なのではないでしょうか。

 

一方の高校受験、7月14日に県教育委員会から数学・理科・社会の3教科で出題範囲が縮小される旨が示され、それに伴って私立高校も同様の方針で出題されることがほぼ決定しました。これは小欄527章にも記しましたが、縮小というには厳しい内容です。従って本来の対策が必要となってきます。

繰り返しになりますが、7月14日の県教委発表の内容を数学を例にご説明いたします。千葉市立中学校では『啓林館』の教科書を採択しています。この中の194ページから206ページをカット、とするのみなのです。3ヶ月分の学習補填をたった13ページのカットで済ませることが出来るのか、大きな疑問です。

 

その分、夏休みの大幅な短縮や学校行事の縮小などで補うよう告示されていますが、果たしてその成果はどうなるのでしょうか。これは学力の更なる二極化が生まれることに他なりません。

 

本章は次章に続きます。引き続きお付き合いください。