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532 会場模擬試験 ~2020年度編~

532 会場模擬試験 ~2020年度編~

受験生にとって欠かすことのできないものの一つに模擬試験があります。予備校・中学受験の三大模試、高校受験の全県模試などはこれからの受験勉強方針立案本番出願時に目安となる数値を示してくれます。

受験生にとっては模試結果に一喜一憂し、善後策を立てることが可能となります。誰に言われるより納得できるモノなのです。一例を挙げれば、普段の授業で私が『○○が苦手なのだからこの単元を復習して・・・』と言ってもなかなか聞いてくれないようなときも模試結果で『○○の補強が必要です』と出れば素直に従う・・・こんなこともない話ではありません。

もっとも当教室の生徒さんは私の方針に沿って進めてくれる生徒さんが殆どです。しかし、第三者の目(つまり模試結果)からも同様の指摘があれば背中を押してくれるはずです。そう言った意味でも模試は欠かすことのできないスペックです。

 

しかし2020年度は会場模試自体の開催が危ぶまれています。模試業者のご担当にお伺いしても先行きが見えないそうです。いわゆる『三密』を避けなければならない、模試は三密の最たるもの、そうなると開催が難しくなります。

もう一つの理由は会場校が会場提供を許可してくれないことだそうです。例年であれば学校のアピールになるのでこぞって会場校に立候補があるほどなのですが、衛生管理面などを考えると二の足を踏んでしまう学校が多いとのこと、そのお気持ちは良く理解します。

 

模試業者の中には『自宅受験』『教室受験(つまり塾で実施)』を推奨されるケースもありますが、その効果はいかほどかと考えてしまいます。会場模試で明らかになることは三つの点があります。

一つは総合点、これは『偏差値』『合計点』『合否判定』とも言い換えられます。殆どの受験生はこの点だけに関心がある、これは仕方ありません。しかし塾や予備校はそれだけではないことを示してあげる必要があるのです。

二点目は各論として『出来ている単元と未完成・苦手単元の判別』です。この点もさほどの説明は必要ないと思います。

三点目、この点が非常に重要なのですが・・・ それは『この生徒さんはどの程度緊張するのか』『緊張するとどのような傾向のミスをするのか』などを分析することも必要となります。模試と分かっていても初めて行く学校で知らない受験生と机を並べて受ける試験、幾許かの緊張は予想できます。その時にどうなるのかを事前に分析する必要があるのです。

 

しかし・・・ 新型コロナウィルス感染対策のために殆どの模試が9月末頃までの会場実施を中止するようです。そうなると今後の対策は早めに打っておくべきなのではないでしょうか。当教室では数値だけでなく、普段の授業からも生徒さんの学力を分析する素材を管理しています。