本章は前章と強いつながりがあるのかな・・・そんなことを考えながら記しています。『学習機会が短くなった⇒その埋め合わせに一部単元を割愛した』、果たしてこれで埋め合わせが本当に出来ているのか、そんな思いを強く抱かせるようなことが立て続けに起こりました。
年度初めの4月・5月と学校機能が喪失し、授業が受けられずに学習を進められない小中学生が出ました。この時期の学習は1年間の学習の根幹をなすもので非常に大切なものです。この期間に学習塾や他の教育システムで学習を進めることが出来た生徒さんと何の対策も施さなかった生徒さんでは途轍もない差が開いてしまっているようです。
先程、こてはし台中学校の前期中間試験結果集計が出されました。私はある程度学力層が広がっていることは予想していましたがこれほどとは思いませんでした。学年によっては学校平均点と塾の平均点が50点以上開いてしまっています。まぁ、ある程度は予測していたことで短期的に見れば塾にとって良いことなのですが・・・
これって当教室にとっては『みんなが良くやったね!』と言える結果ですが、長い目で見れば当教室の生徒さんにとっても良い環境ではありません。学校の学力レベルが下がってしまえばそれだけ生徒さんの意欲や意識も下がってしまうからです。
また、受験生で言えば現状の力はそのまま夏休み(入試の大きな山場ですよね!?)に入っても良いのか・・・? という状態なのではないでしょうか。数学なら式の展開と因数分解が自由自在に使いこなせて・・・というレベルまで学校側が(すなわち教育委員会が、とも言い換えられます)求めたのか、疑問です。
中学生諸君は本来春先にやるはずだったこと、特に英数は徹底的に仕上げることをお勧めします。中1は数学重視で正負の数はどんな問題が来ても解けるように、中2なら英語重視で時制への意識と不規則変化の習得を、そして中3生は英数両立で『式の展開と因数分解』『受動態』『現在完了』の完成をしなければなりません。
小学生の皆さんは算数を、特に計算が集中する時期なので『この学年でやる計算はきちんと完成させられるように』進めて欲しいと思います。中学受験する生徒さんに限らず、計算単元が苦しくなることは後々大変です。今できるようにしておくことは来年のキミにとって大きな武器となるのです。
当教室でも新型コロナウィルス禍で今春入会を考えていた生徒さんが6月下旬から7月になって入会、というケースが非常に多く見られます。新しい仲間に後々後悔させぬよう、充実した夏期講習を提供したいな・・・そんな風に考えています。