ようやく6月1日から学校が始まりますね。ホッとしている小中高生、そしてご家庭の皆さんの様子が目に浮かびます。普段は本当に何気なく通っていた・通わせていた学校が特別なものに感じるのではありませんか?
この時期、まだまだ新年度の段取りが形成されていません。新中学1年生は自転車通学も出来ないのでしばらくは徒歩通学となってしまいますね。外気はもう夏です。登下校時の熱中症には十分注意して下さい。学校からの案内にも水筒を持参するようになっていると思います。フルに活用すると良いのではないでしょうか。
新学期の段取りが・・・と述べましたが、6月1日からいきなり授業に入る学校が大多数なのは少し驚かされました。新中学1年生の時間割を見せて貰ったのですが、まさに緊急事態と感じます。そうですね、行政による緊急事態宣言は5月28日現在解除されていますが、学びの最中にいる皆さんは未だに緊急事態宣言下、と言うことも出来るのです。
今年はさまざまな入試説明会行事が出来ない関係で個人的に連絡を取って各方面の先生方と電話で話す機会が多いのですが、学校現場では緊急事態はこれからといった様相を呈しているそうです。旧学年の1ヶ月分、そして今年度2ヶ月分が丸々残っていてそれを補填するにはどうしたら良いか、これからのご苦労を案じています。
学校の先生方と話す中で共通した危惧を持っている先生がいらっしゃいました。『この3ヶ月間をどう過ごしたか、意識の違いから今後数年で埋めることさえ難しい差を生んでいるのではないか』という点を心配していらっしゃいました。
ご指摘の点については私も少なからず感じていました。特に新中1生は未だに中学生意識が持てない(持つことは非常に難しいことですが)生徒さんも散見されます。また、ご家庭から『幼児帰りしてしまったようで・・・』とのご相談を受けることもあります。いずれにしても早々に対処しなくてはなりません。
それ以上に、冒頭述べましたように学校はそれらの対処時間を取ることさえ出来ずに授業を行ないます。つまりそれが『数年で埋めることさえ難しい差』なのです。これは学校という競争社会が生む現実を体感することだけでは改善できないものです。大人が時間を割いて導く必要があると思います。
なんだか、学校が始まる!という明るい話題にしたかったのですが、思ったように文章が進みませんでした。でも、新しい学年が改めて始まります。心機一転、素晴らしい一年に出来るような過ごし方をしませんか!?