本日は2020年5月16日、千葉県は未だ新型コロナウィルス流行防止の特定警戒区域指定が解除されず、千葉市立小中学校は休校のままです。そんな中、千葉市の安心・安全メールが届きました。現時点で6月1日(月)から学校再開、5月25日(月)からは準備期間としての分散登校設定が実施されます。
そんな中で年度内に学習が終わらないことについての憂慮が各方面から上がっています。今年度に限っては学習内容の次年度持ち越しを裁可することも検討されているようですが、安易に次年度への持ち越しを行なうことは賢策ではありません。それはすなわち次年度以降の学習遅れに直結し、長期休みの短縮を永続的に行なわない限り永遠に終わらないことを意味するからです。
一方、経済対策としていわゆるばらまき政策が行なわれています。教育対策にはお金を使わないのになぜ経済対策ばかり湯水の如く使うのかは甚だ疑問です。ここで一つ、塾として出来る対策を提案したいと思います。
第一段階、学校授業の進め方についてです。
小中学校は今年中に進めるべき単元を年度内に終えることの出来る学習進度を踏まえた学習計画を策定し、それを忠実に進めます。あくまで基本ラインの学習が進められることを目的とし、応用学習や演習のための時間は割愛します。(割愛された時間が短縮に繋がります)
第二段階、学習塾の受け入れについてです。
小中学生は基本的に全員塾に通うこととし、学校の授業を補完します。学校の授業で不足する応用学習や慣熟演習を行ないます。小中学校では学習塾への入会を促進する声がけを行ないます。
第三段階、財政補助についてです。
小中学生のご家庭では学習塾への授業料が大きな負担となることが予測されるため、授業料の一部を財政補助します。収入面・子供の人数などを踏まえた負担割合を示すことが望ましいのではないでしょうか。
第四段階、学習塾の授業料設定についてです。
各ご家庭から学習塾に払う授業料については通常の授業料より割り引かれることが望ましいのではないでしょうか。少なくとも授業料に含まれる販売促進費(新聞折り込みなどにかかる費用)は割引、若しくは費用負担者や学校・地域に還元することが望まれます。
このシステムが機能すれば学習の遅れは最小限に抑えられます。その上で『学校⇔塾』の連携が構築されることによって小中学生の負担も大幅に減ると思います。
一つネックがあるとすれば、学校の先生方がお持ちになっているプライドかな・・・その点は危惧しています。しかしこれからを担う子供さん第一で考えれば最善の結論は出せるはずです。
毎日ニュースを見て識者(と言われている人々)の妄言(もうげん;根拠もなくみだりに発する言葉)を聞いていると『この人たちに教育・教育行政を任せて良いのかな・・・?』という気持ちになります。学習塾運営者として、明日を担うお子さんに接する者として真剣に考えています。