2020年はこれから先、歴史に名を残す年になることが確定したのではないでしょうか。もちろん良い意味ではありません。出来ればこのようなことがなければ…という代表格です。しかし、我々はこの困難を乗り越えなくては行けません。人間の、社会の業とは…と考えてしまいます。
教育界においてやらねばならぬ事は何でしょうか。このことで痛切に感じたことは『日々の学習環境確保』です。学校の機能が停止しています。オンライン授業をやっている学校もありますが、機能していると評価できるものは…難しいところです。
これらは有事のさなかに立ち上げることができません。平穏な中で粛々と備え、物事が起きた際に発動する準備が必要でした。私を含めた大人はそれを怠っていたことに痛烈な反省をせねばなりません。
今回のことを教訓にこれから教室ですべきことについて考えました。それらについて列挙していきたいと思います。
第一に『衛生備品の備蓄』です。マスクの備蓄が多少あった以外は全く対処できなかったことは強く反省しています。今後はマスク・消毒液・空間除菌剤を一定量備蓄すると共に飛沫ガード(手作りしました)、おでこで図る体温計(現在手配中です。5月中旬頃着荷予定です)なども必要備品としておかねばと痛感しました。
第二に『学習計画の進度目安』です。当教室は進学塾でも補習塾でもなく、総合学習塾として位置付けしています。従ってある程度は学校進度に沿って進めていく必要があります。しかし、今回のように2ヶ月、若しくはそれ以上教室機能が喪失して生徒さんが通塾できない状態が続いたときにどのような対処を取るべきか、そしてそれらに備えて平素何を行なうべきかを念頭に置かねばと思います。
また、千葉県では今年の中学3年生から高校入試改革があります。全国的に見ても大学入試改革を含めた改革元年です。しかし、現状ではこれらの改革に向けた対処が出来ていない生徒さんが殆どだと思うのです。(もっとも『入試改革担当者』側、つまり行政側も準備が出来ていないことが予想されますが…)そんな中でも的確な情報の提供や助言が滞ることのない運営を念頭に日々過ごしていきたいと思います。
蛇足ながら『この状況ならいっそ9月からを新年度に…』という論調が一部から上がっているようです。これについて私見を述べます。学校の新年度は行政予算の問題もあり、それをずらすことは非常に雑多な労力が必要になります。また、『欧米の多くが9月スタートだからそれに倣って…』と考えることは国際化ではなく諸外国に阿ることに他なりません。当教室は限られた時間内で年度の学習内容を完結させるよう教室運営していきたいと思っています。