新型コロナウィルス禍による非常事態宣言を受け、学習塾業界にも休業要請が出されました。当教室なりの万全の態勢を敷いて授業実施をしても…という話は別の話であると判断し、宣言発令前に教室は休業としました。教室は何があっても安全運営を第一とすることに依拠しています。
しかし、今回の報道で教育界全体を『不要不急の業種で…』と括られたのは残念でした。確かに私の口癖で『学習塾は必要悪』と述べてきました。しかしそれはあくまで学習塾という存在であって教育は『必要悪』でも『不要不急の』ものでもない筈です。
今回の新型コロナウィルス禍による非常事態宣言における行政の発令を見ていると伝える言葉の乏しさを感じます。まるで『こっちはマル、こっちはバツ』と箇条書きで羅列しているだけのようです。従って本来伝えるべきことが伝わっていません。『外出は自粛だが、外出しても問題なし。』この文章はどんな入試問題よりも難問です。
さて、少し話題を変えましょう。私が学習塾業界に参入したのは会社員として入社したことから始まります。その折、入社面接で『学習塾とは…?』という話題になりました。質問というより雑談でした。面接官(図らずも入社後の上司となった方でした)は『キミにとって教育ってナニ?』と問われました。
その当時の私は教育学・教育行政に対して専門的な知識もなかったので師父の言葉の受け売りで答えました。その答えは『国家百年の計は教育にあり』でした。そんな思いで将来この国を、この世界を担っていく世代にほんのわずかでも手助けができればと思って求人応募したことを伝えました。面接官は『大それたことを…』と言いたげでしたが…
しかし現在、生徒や学生講師として接してきた後輩たちが医療界を含めた各界で活躍している姿を見ると社会に資することが出来ているようで微力ながらも自己満足に浸ることが出来ます。そして現在教室で頑張っている生徒さんには、今回のことを糧にして将来起こる困難を乗り越える力を養ってほしいと思っています。そう考えると教育は『今回に限って不急ではあるが不要ではない』と訴求することが出来るのではないかと思うのです。
今回は少し力んでしまって文章がまとまりませんでした。申し訳なく思います。ただ、こんな考えで教室を運営していると少しでもお伝えできればと思って掲載しました。ご了承下さい。