2020年3月は月初から休校としました。新型コロナウィルス禍によるものです。学習塾の3月と言えば受験生が重圧から解放されて晴れ晴れとした顔つきで教室を卒業し、一つ下の後輩たちが受験生となって新たな意志を持って…と言った熱い月なのですが、今年はそれがあまりに感じられず、淋しく思っています。
その上で3月は生徒さんに伝えたいことが多くあります。新学年に向けての取組み、新しいテキストに対する思いなど。それにも増して歴史的なことを身近に知って貰うために過去に起こったことを話す機会が多くあったように思います。
直近では2011年3月11日に起こった東日本大震災。最近になるとこの大災害が起こったことも曖昧になる世代です。それだけにこの日起こったことについて伝えていく必要があると思います。この日はこてはし台中学校の卒業式がありました。身近なことから親しみを持って取り組んで貰えるような導線作りが大切だと思います。
また、1945年3月10日は東京大空襲がありました。二度の原爆投下に匹敵する戦争災害です。実は私の両親が直接被災していたため、この様子は折に付け話を聞いていました。75年も前のことになると生徒さんにとっては教科書上の一事件としか捉えられません。しかしもっと実感を持って理解して貰うことによりより深い歴史の学習、そして平和について考えるきっかけになると思うのです。
当教室では教科書にあることに興味を持って貰うために雑談(?)を必要不可欠なものとして位置づけています。それはタイムリーに提供できればもっと効果があるんだけど・・・ そう感じている昨今です。