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499 作業じゃないよ! ~単語学習編~

499 作業じゃないよ! ~単語学習編~

ほんの数日前に生徒さんから『単語を覚えるのはやっぱ難しいよね…』と溜め息交じりのぼやきを聞きました。確かにね、楽じゃないよ。だからこそ正しいやり方で覚えないと要らぬ苦労を何倍もすることになります。そうならないためにも基本に忠実にやりましょう!

単語を覚えるとき、一番やってはいけないことは一文字ずつ写すことです。『apple』という単語を例にとって説明しましょう。『まずテキストを見て【a】をノートに書く、もう一度テキストを見てノートに【p】を書く、テキストを見てノートに…』とテキスト・ノートを何度も見比べ、アルファベットを一文字ずつ書き写す方法で練習している生徒さんを教室で見ることがあります。これは何も得られません。

より効率の高い方法は一度に『エーピーピーエルイー』を頭に入れてノートには一気に書くことです。ローマ字読みで覚える方法もありますが、全てに適用せずに選択肢の一つとして採用してください。あくまで基本は『エーピーピーエルイー』です。スペルの長い単語はどこか区切りの良いところで切って分割して覚えることも手段として有効です。その際はあまり細かく分けすぎないよう注意しましょう。

また、試験本番や学校・塾でやることはオススメできない方法ですが、家庭学習で実践すると圧倒的な効果を生み出す方法があります。それは発音しながら書くことです。その発音、出来れば正しい発音が好ましいのですが、自己流の発音でも一定の効果が生まれます。

これは脳科学上、黙って作業するより一定の言葉を発しながら行なう方が記憶効果が高いことに根拠しているそうです。みんなが黙々と取り組んでいる試験中に喋りながら書くのは絶対にダメなことですが、家でやる分にはやる気アップにも繋がると思います。是非試してください。

3章に渡ってドリル系の学習方法について述べてきました。結構な割合で目からウロコの落ちる思いをする生徒さんが多いと思います。しかし、学校の先生から指示された方法が正しいとも限らないのです。残念なことですが…。塾ではどうしても効率を求めます。それには効果の上がる手法を採択しなければなりません。この3章はいわば『LS WILLの虎の巻』のようなことも含んでいるのです。