新型コロナウィルスによる臨時休校で家庭学習用のドリル系教材が爆発的に売れているそうです。出版社としては思わぬ産物ですが、増刷は教科書改訂の関係もあり予定しているところは少ないそうです。もし教材を新たに用意しようと思っている方は早めに検討された方が良いのではないでしょうか。
そのドリル系学習ですが、小中学生なら漢字・計算が二大巨頭となるのではないでしょうか。中学生はこれに単語が加わりますね。これらがこの期間にきちんと出来るようになっておけば新学年の学習にも余裕が生まれます。
これらの学習のうち、漢字・単語は解らなくては手の施しようがありません。従って『解っているけど間違える』ことは少ないように思います。解らなければ潔く諦めて答を確認した上で新たに覚えることが結局は一番の近道です。漢字練習・単語練習については次章でお話ししたいと思っています。
それに対して計算はどうしてもケアレスミスがつきものです。小学校低学年から直らないから…と諦めてはいけません。なぜケアレスミスをしてしまうか原因を突き止めておくことも大切なことです。ミスの目立つ人には傾向があります。その傾向を分析して補強すれば計算精度は驚くほど向上します。
また、ケアレスミスをしやすい人・計算方法・ノート作成があります。計算結果をいくつか見れば『この生徒さんはこんなところで間違えやすいな!』というのが解ります。また、ノートを詰めて書く人・乱雑な字で計算する人・途中式が極端に足りない人はミスをしやすくなる傾向にあります。
計算練習をするときには適正なノート作りが必要になります。面白いことにそれを意識しながら計算練習をする癖が付くと正答率もグンッ!とアップします。
そんなことを踏まえて考えると『ケアレス』ミスという言葉は決してケアレス(注意不足)だけが原因ではないのです。十分な配慮を行なえば自然と途中式を書くようになり、万が一間違えたときのために訂正用の余白を配置するはずです。LS WILLでは『ケアレスミスで…』という理由で間違えることは看過していません。