これはもう卒業した過年度生が入会する際にお父様からお伺いした話です。この先輩、勉強に部活動にと頑張って取り組んでいたので塾に通う時間は割けないと思い、お父様が勉強を見ていたそうです。お父様は学生時代、理系科目が得意で自信もあったそうでした。
中学2年の冬休み、学校ワークを進める宿題が出たとき、解らない問題があってお父様はビックリしたそうです。一次関数の問題でどう考えても・・・というものがあって慌てて当教室に駆け込んだのが顛末だったそうです。普通に考えて理系が得意であれば一次関数ぐらいすんなりと解けて当たり前、それを教えられなかったのが悔しくて・・・とのお話でした。
しかし、このケースは決して稀なことではありません。我々が小中学生だった頃に較べると入試問題や模試の問題、学校ワークや教科書の問題だって格段に高度化しているのです。また、問題を体系別に分ける技術(これが試験テクニックです)も進んでいるように思います。よく小学生の勉強がもう教えられなくて・・・というお話を伺いますが、これも同じようなことが原因です。
もっとネタばらしをしてしまえば中学受験の難解な算数もここに当てはめて考えればスンナリと解き進めることが出来ます。建前上、難関校の中学入試であっても教科書の範囲を超えて出題することは出来ません。しかしそれをストレートに出題してしまえば全員が満点となってしまいます。それを防ぐために一捻り・二捻り、さらに裏返して・・・という問題になるのです。つまり『この問題はどこを捻ってあって何を裏返せば良いか』が分かればゴールは近付きますよね!?
よくお伺いすることに『学校の先生と教え方が違うと・・・』というご意見があります。結論から申し上げると教え方(方法論)が違っても本質さえ取り違えなければ問題はありません。そんなことを踏まえて『出来ないを克服』して欲しいと思っています。
因みに上記のお父様、当初は自信をなくされたそうですが、一念発起してお子さんと一緒に勉強を進めていらっしゃいました。お子さんにとってはこれ以上ない素晴らしいエールだと思います。