column_archive_header_s
455 季節講習の風物詩

455 季節講習の風物詩

2019年12月25日、冬期講習特別日程を翌日に控え、ただいま講習準備の真っ盛りです。学習内容の最終確認から教室環境整備までこのタイミングでやるべき事を一つ一つ片付けているところです。

そんな中、講習になると思い出す風景があります。それは昼食休憩の教室です。特に受験生となれば講習期間は一日中教室に缶詰めとなるため、貴重な時間です。友達と喋る生徒さん、ひたすら机に突っ伏して身体を休める生徒さん、中には教室の裏でキャッチボールという元気溢れる生徒さんもいました。

その中で私がありがたいな・・・と思うのは多くの生徒さんがご家庭で作られたお弁当を持ってきていることです。中にはお父さんが、おばあちゃんが作ってくれたお弁当を持ってくる生徒さんもいました。教室運営にこれほどご協力頂けていることを実感できる瞬間です。

もちろん、長期講習で毎日毎日のお弁当では大変です。日によってはコンビニでお昼を買うこともあります。そしてそんな小さなことでも楽しそうにしている生徒さんを見ているとこちらも頑張ろうという気持ちになってきます。

お弁当を持参しての塾通い、冬休みにはステキなことができるようになる生徒さんがほんの少数ですが毎年のように生まれます。それは『食後にお弁当箱を洗面所ですすぐ』ことです。狭い洗面台なので何人も・・・は難しいのですが、とても良いことだと思います。

夏休みの講習はまだ受験生としての実感もなく、やらされている感が少なからず目に付きます。しかし冬休みの講習自分のためにやっている勉強という意識も生まれてくる時期です。それに対してご家庭からのバックアップ(=お弁当)に気付けるからなのでは・・・

私は敢えて『お弁当箱をすすぐ理由』を尋ねたことがありました。その答は『お母さんが少しでも楽を出来るように』『お弁当を作ってくれることに対しての感謝』と恥ずかしそうに答えていたのは鮮明に覚えています。