どんな人にも好き嫌いはあるものですよね。例えば『好き嫌いなく食べられます。給食は残したことがありません。』と言い切れる人はごくごく少数だと思います。因みに私にも好き嫌いがあり、未だに食べられないものが一つだけあります。それは敢えて内緒にしておきます。
食べ物以外にも『家でゲームをするのは好きだけど、スポーツはちょっと・・・』『勉強は好きだけど絵を描くことと楽器の演奏は・・・』『文系科目は好きだけど理系科目は目にするのも嫌!』『数学の計算や関数は大好きだけど、図形だけはカンベンして!』と言う意見は誰でも持っているものです。だからそこに対して卑屈になる必要はありません。また、それに対して無理矢理克服する必要も時代的になくなって来たのかな・・・そんな風に思います。
学校教育においても皆勤賞を廃止する学校が目立っています。『体調は悪いけどちょっとだけ無理して学校に行こう』という気持ちは評価されにくくなってきました。学校側としても色々と予防線を張らなくてはならない時代です。これも致し方ないことなのではないでしょうか。
しかし、『こんな時節だから苦手なモノは全て放置して大丈夫』と言うわけではありません。皆さんがそれぞれ目指す将来像を手に入れるために必要なスキルがあるはずです。建築家になりたいのに数学が全くワカラナイ、だから強度計算はいいや・・・では地震が来ればその建物は倒壊してしまいます。他の職業も然りです。
出来れば苦手は克服した方が良い、皆さんそう思っているはずです。私もそう思います。しかしそれはなかなか簡単なことではありません。でも小中学生・高校生が勉強の苦手分野を克服することはそのまま成功体験を手に入れることにも繋がります。社会人と違って小中学生の苦手克服は『取組み方次第』だからです。強いて挙げるなら『挑戦する勇気』が筆頭に来るのではないでしょうか。
季節講習の期間はそう言った苦手克服の時間でもあるのです。普段はなかなか時間を取れずにいることが多いのですが、何か一つテーマを持って臨めればそれだけで実りあるものに出来ると思います。