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450 手遅れになる前に

450 手遅れになる前に

長期講習の前にいつも行なっている私の密かなルーティーンがあります。それは歯医者さんでメンテナンス・点検をして貰うことです。毎年7月・12月に見て貰います。ただ、メンテナンスという面では1回行ってそれっきり、となることも稀ではなく、完璧に出来ているわけではありません。心の片隅に『講習の最中に痛くならない程度なら・・・』という甘い考えがありました。

今回もそのつもりで伺ったところ、何と虫歯がありました。それも相当に程度が悪くなっているものでした。虫歯が原因で詰め物や抜歯をしたことはこれまで無かっただけに安心していました。日頃のメンテナンスがいかに疎かだったのかを思い知らされた次第です。

治療の最中、歯科医の先生から興味深い話をいくつか伺いました。そして、歯の治療学習塾と似ていると改めて感じました。

一つは早期の手当。虫歯だって早目に発見されていれば虫歯箇所を削るだけで済みますが、進行してしまえば今回の私のように抜かなくてはならなくなります。その上でくなければそれはそれで・・・ 安心できるだけでも来院した価値はあるんだよ。』とのこと。耳の痛い話でした。

二つ目は無痛治療。今回奥歯を抜いたのですが、抜いたことが分からぬほどの鮮やかな治療でした。『全然痛くなかったけど・・・』とお伺いしたところ、『痛かったら次に来院する時に負担になるよね? 場合によってはそのまま治療を止める人もいます。だから次の来院を考えて出来るだけ痛くないようにしています。』とのこと。この言葉は勉強になりました。

学習塾に置き換えると、『勉強で少しでも不安なところがあったら早目に来校してください』というお願い、そしてもし治療(=授業や学習指導)が必要なら生徒さんやご家庭にかかる負担を極力減らすよう心掛けることだと思いました。

歯科医院を後にする際に受付の方(この方も顔馴染みの方です)から『どこでも同じですね。お大事に!』とお声がけ頂き、いろんな意味でグサッときました。