作文が苦手な高校受験生にとって受験直前になるとプレッシャーが強くなるのではないでしょうか。作文は一つの答を探し出すものではありません。10人いれば10通りの答があると言っても間違いではありません。その優柔不断さが嫌、と思うキミにこの時期から出来るトレーニングのヒントをお出ししましょう。
作文は定型のものを繰り返しやることが一番の近道です。千葉県公立入試に的を絞るなら『200字・2段落』を大きな縛りにしてはどうでしょうか。時間制限は15分(慣れてきたら10分に短縮しましょう)、題材は身の周りのことで良いのです。その事柄に対して君の意見を率直に書く訓練を週2~3回ほどやると1ヶ月後には作文力が大きく変わります。
公立入試の作文(国語の設問・独自検査)は基本的に減点採点です。従って『型に当てはめられているかどうか』が大切なポイントになります。さらに『論旨が分かりやすく一貫しているか』も大切な点です。入試作文においては『ドラマティックな展開』や『最後の最後でどんでん返し』は不要です。また、蛇足になりますが誤字脱字や作文用紙の正しい使い方は意識して注意しましょう。
先日、PISA2018の結果から日本の学生は読解力が不足しているとの報告がありました。それを踏まえてある芸人さんが『学校の授業で大喜利をやったら良い』と発言していました。その真意は『答のないものを皆で真剣に考える訓練』とのことです。これは作文のトレーニングに通じるものがあるなと思います。試験会場で笑いを取れる答を、と言っているわけではありません。柔軟な発想で問題を読み取る力を養って欲しいなと思います。