寒さが日増しに強くなり、それに伴って受験生の表情も真剣味を帯びてきます。自分の将来に立ち向かう気構えが感じられます。
受験生、特に高校受験の中学3年生はいくつかのターニングポイントがあると思います。一つは部活動を引退する夏休み。ここからは勉強を一番大きな柱として生活を組み立てるようになります。そして秋期の学校定期試験。この結果が入試の結果に直結することを強く意識するようになります。
そして12月という響き、これはLS WILLでは冬期講習のスタートを意味します。受験生にとっては『直前講習』となるので取組みの必死さが違うのもうなずけます。2019年度の中3生には『これから受験までは時間が来たから終わり、ではなく、授業開始に決めた終点まで終えることを授業終了としよう』としました。
そもそも塾のシステムが運営優先で『○曜日の△時から□時まで』とせざるを得ません。しかし私を含む学習塾スタッフは『勉強は何時間やったかではなく、どれだけの量をどれほどの精度でやったか』を重視するよう指導しています。これは大きな矛盾です。そして受験生ともなればその矛盾を抱えたまま受験会場に向かわせるわけにはいきません。
中には『目標まで終わったけどもう2ページやって良い?』と意気込んでくる生徒さんもいます。この時期になれば『早く終わって早く帰りたい』という声もなくなります。みんな必死です。でも必死に取り組んで掴み取る進路だからこそ尊いのではないかと思います。そんな姿を少しでも応援できたらと思っています。