これから塾を探して入会しよう、そんな方々からよく頂く質問なのですが・・・
当教室は学校の授業と塾の授業の違いをこのように説明しています。『学校は授業をするのが仕事です。塾は学習内容を理解してもらうことが使命です。』 これはホームページのトップにも明記しています。LS WILLが考える『授業』は学校の授業とは似て非なるものなのです。同じような単元をやったとしても『同じやり方』ではありません。
いささか余談になりますが、巷間溢れかえる『個別指導の学習塾』、学生講師が授業を担当しているケースで非常に多いのですが、講師が一方的に喋っているときは生徒さんの理解が全く進んでいないことが多いのです。これは私自身が何度となく苦い思いを経験した上で間違いないと思います。言い換えれば『口数の多い講師の授業は実りが少ない』と言い切ってしまっても良いのではないでしょうか。
余談の上に余談を重ねますが・・・学生講師の個別指導塾は多くの場合『生徒さんが好きな先生を指名する』システムを取っています。その場合、解りやすく説明する先生より面白い先生が人気を集めます。そう、面白い講師は多くの場合、『授業中ずっと喋っている』ことが非常に多いのです。その点も『個別指導は成果が上がらない』と言われる所以かもしれません。
話を戻しましょう。この『講師が喋りすぎると実りの少ない授業になる』という現象、私も最初は理解できませんでしたが、何かと似ているように感じました。講師が熱心に解説しているのだから理解が進んで当たり前と思いました。しかしその時点で生徒さんの習得意欲が止まってしまうことが非常に多いことに気付かされました。つまり、学校の授業状態になっていたのです。
そして、生徒さんが一生懸命な瞬間は『正解が欲しい』『○が欲しい』『満点が欲しい』と取り組んでいるときなのだと気付かされました。それなら手短に最小限の言葉で解き方を指導し、演習重視で進めていく。もし誤答が出たら『なぜ?』の部分を中心に解説する、答えられない問題があったら必要箇所の解説のみ焦点を絞って行なう、この方が効果的なのではないかというのが結論です。
よく言われることで現在の学校教育では忌まれていることですが、『競争』『競うこと』は成長を生み出す上で大切です。正解を出せるかどうかを競わせる(他者とではなく自らへのハードルとして)ことは大事なことです。そして小中学生心理として競うことは決してイヤなことではないはずなのです。その証拠にあれほどゲームに熱中できる小中学生(いや、大人も・・・)が多いのですから。ゲームって競争の代名詞みたいなものですよね!?
『満点が欲しい』という意欲を喚起し、『満点を貰えた』という結果が自信を持たせる、それが次に繋がる原動力になります。それらを積み重ねられるような授業をいつも心掛けています。