秋も深まると卒業生から進路決定の報告がちらほらと舞い込むようになります。中学生の時とは全く違った大人の顔・青年の顔になって教室に顔を出す先輩方も少なくありません。昨今の大学受験激変や都内の中堅私立大学定員厳格化問題などという荒波を見事に乗り越えて希望への道を切り開いた先輩方には喝采を贈りたいと思います。
中にはAO入試の想定問答を一緒に考えて・・・というお願いも貰いました。作成したレポートを私に読ませてくれることもあります。作り上げたレポートを読むと高校3年間をどのように過ごしたかが解るような逞しさを感じます。成長を感じます。
高校受験の際に行なった作文添削を思い出しながら『ここはこんな表現の方が・・・』『この話題はこちらに持って行った方が・・・』『この文は意味が通りにくいからこんな表現で・・・』と手を入れていくと、その先輩は『なるほど、これでこんなに直されるなら高校受験の時に練習した作文が真っ赤にされるわけだ!』と妙な納得をされることもありました。
でも・・・大学受験は当人の意志が一番大切と言われます。どれだけ周りがお膳立てしても受験生本人の意志がきちんと整っていなければ結果には至らないものです。その観点からも当教室の卒業生諸君はきちんとした意志を持ってくれているのだと誇らしく思います。
そんな先輩たちの後ろ姿にこんな言葉を贈りたいと思います。
人盛んにして天に勝つ(ひと さかんにして てんにかつ)
人の意志が非常に強くて勢いが盛んなときは天道(正しい道理)に背いた行為をしていても成功することがある。(但し、戒めとして一時的なものとなることも多いので正しい道理をきちんと踏まえることも学ばなくてはいけない)
カッコの中は裏の意味として使われることもあります。カッコの中の言葉も含めて噛みしめて欲しいと思っています。確固たる意志を持って目指すべき道を切り開いて欲しいと思っています。