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424 さぁ、冬期講習だ ~その3~

424 さぁ、冬期講習だ ~その3~

前2章で建前的なことを述べましたが(それでも大切なことですよ!)本章では本音の部分で述べていきましょう。『冬休み、どこか解るようになる塾はないかな!?』と慌てていらっしゃるならこんな観点で塾を活用してみてはどうでしょうか。少し極端な例ですが、ご参考までに。今回は中学生に焦点を絞って話を進めていきましょう。

まず、後期中間試験で50点に満たない科目があった場合。これも『今回はたまたま失敗して・・・』なのか『今回また・・・』によって対処が変わります。今回はたまたま、の場合試験範囲をきっちりと見直すことから始めてはどうでしょうか。それによって次学年以降に積み上げていくことが容易になっていきます。もちろん、次の試験に対する準備も万全に行ないましょう。それによって『試験対策をどうやってやるか』も身につけられると良いのではないでしょうか。

対して『また・・・』の場合は少し時間が掛かります。また、細かい状況によってはやり方が変わりますが一例を挙げます。まずしなければならないことは『次の』定期試験対策です。振り返り学習も含めて時間をふんだんに掛ける必要があります。今回の試験範囲は取り敢えず脇によけて後に時間が取れるとき(次の講習、など)に復習をしましょう。その上で次の試験ではきっちりとやれば点が取れることを体験することが一番大切です。これを『成功体験』と言います。

毎回のテストで『ウ~ン・・・』となってしまう生徒さん、『仕方ないよ・・・』と諦めてしまっているケースが非常に多く見られます。テストの結果はこんなもの、点数が取れなくても仕方ない、そんなオーラを出している生徒さん(親御さんも!)がよく見られます。でも『仕方ない』では済まないこともありますよね!?

それを打開するためにもきっちりとした対策で結果が出れば『やればできる』ことに気付けます。そうすれば更に次のテストでも『やればできる』が実践できるのではないでしょうか。それが重なれば『この科目でできたのだから他の科目でも・・・』となるはずです。私は今までそんな生徒さんの成長を間近で見てきました。学習塾業界に携わるものとしてこれほど嬉しい瞬間はありません。

試験における当たり前は人によって様々なのです。学年ベスト10で当たり前、から、5科目合計で100点が取れれば御の字、まで。でも学んでいる内容はそれほど違いますか? 違わないなら今の考えはいくらでも上方修正できるはず。それを助けてくれるのが成功体験という自信です。

一気に点数を伸ばすことができなかったとしても『今回はこの科目とこの科目。あの科目とその科目は次の次までに何とかしよう』で良いのではないですか? 一番良くないのは『仕方ないよ・・・』と諦めてなにも手を施さないこと。この冬がキミにとっての契機となるように過ごして欲しいな・・・と思っています。