こてはし台中学校中学3年生の後期中間試験1週間前を切った時期に事件が起こりました。『首里城の火災』です。首里城址は2000年に世界文化遺産の指定がされています。それだけに注目しておきたい問題です。
当教室で配布したプリントの一部を以下に掲載しておきますので残り少ない時間を有効に活用するための試験対策の一助としてくれれば嬉しく思います。
首里城(しゅりじょう、スイグスク)
沖縄県那覇市首里金城町にあり、かつて海外貿易の拠点であった那覇港を見下ろす丘陵地にあったグスク(御城)の城趾です。
概略
琉球王朝の王城で、かつては沖縄県内最大規模の城でした。戦前は沖縄神社社殿の正殿などがあり、国宝に指定されていました。しかし1945年(昭和20年)の沖縄戦と戦後の琉球大学建設により完全に破壊され、わずかに城壁や建物の基礎などの一部が残っている状態でした。1980年代前半の琉球大学の西原町への移転にともない、本格的な復元は1980年代末から行われ、1992年(平成4年)に正殿などが旧来の遺構を埋め戻す形で復元されました。1999年(平成11年)には都市景観100選を受賞。その後2000年(平成12年)12月、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界文化遺産に登録されました。
周辺には同じく世界遺産に登録された玉陵、園比屋武御嶽石門のほか、第二尚氏の菩提寺である円覚寺(えんかくじ)跡、国学孔子廟跡、舟遊びの行われた池である龍潭、弁財天堂(べざいてんどう、天女橋)などの文化財があります。
「首里城跡」(しゅりじょうあと)が他のグスクなどとともに「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の名称で世界文化遺産に登録された背景には次のようなこともありました。合わせて覚えましょう。
① 沖縄サミットの開催(2000年)
② 2000円札(守礼門がモチーフとなっている)の発行