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409 演習重視型と講義重視型

409 演習重視型と講義重視型

世の中にあるものを分けること分類することはもはやスタンダードです。二つに分ける・三つに分ける、それ以上に細分することも珍しいことではありません。

学習塾を分類するとき、よくされる分類は『個別指導』か『集団指導』かという分け方です。しかしこれ、決して本質を突いた分類ではないと思っています。なぜならこれは形式に過ぎないからです。形式の優劣は…あまりにも無意味に思います。

私は『個別』と『集団』のどちらが優れている・劣っているとは思いません。LS WILLの看板にも『個別指導』の4文字がありますが、それは個別が優れているから採用している』では・・・ありません個別・集団ともに一長一短があります。それを上手く運用することが大事なのだと思います。

そこで表題、演習重視型』授業と『講義重視型』授業の分類についてご説明しましょう。最初にLS WILLの採用している方針は『演習重視型』です。なぜ演習重視型を採用しているかというと・・・

まず背景として、学校の授業は『講義重視型』です。これで全てが理解できて難点も起こっていないのなら、それで完結として良いのではないでしょうか。それこそ『学習塾は不要』となります。本来はそれこそが望ましい姿です。しかし・・・

少し脱線しますが、学校授業の理解度は『7・5・3』と言われています。これは学校授業の内容を理解しているのは小学生で7割、中学生で5割、高校生は3割である。』と言うことを暗に述べたものです。つまり、『小学生の3割、中学生の5割、高校生の7割は学校授業内容すら理解できていないと読み解くことができるのです。その上、それらが複数科目絡み合っていることも踏まえれば・・・恐ろしく低い理解度、と言えるのではないでしょうか。

話を元に戻しましょう。こういった背景から必要悪の学習塾だが、なくなれば困るという状況が生まれています。その中で『学校と同じ指導方法で』学習すれば良いのか、『学校とは異なる方法で勉強すべきか』という点が問題となります。私は『方法を変える』べきだと思います。だからこそ演習重視型を採用しています。それを効果的に機能させるには個別指導が良い、その点でLS WILLは個別指導で運営しているのです。

講義重視型(学校方式)で理解できなかったものを演習重視型に変換しただけで分かるようになるか・・・と問われればそれに答えることは難しいことです。なぜならそこには当教室独自の『解るようになる工夫』が必要な箇所に適宜加味されることも重要だからです。その工夫についての運用方法も指導に含めて取り組んで貰うからこそ『理解できる』ようになるのだと思います。

さらに、その『工夫』の中には大切な『受験技術』『受験情報』といったものも含まれます。
『受験本番では時間が限られるからこうやって解くと時間を節約できるよ』
『こういった問題はこれがポイントだからね。本来は全て読んでから解くべきだけど時間を考えればこことここを押さえれば解けるよ』などなど。
生徒さんの力や目指すべき高み(志望校など)に併せた解き方やテクニックも伝授しています。これだけでも試験で相当優位に立てますよね!?

また、演習重視型の運営をする上で副産物的に生まれたものがあります。それは学習習慣の育成です。講義重視型ではどうしても受け身で授業参加してしまいます。そして、授業中にぼ~っとしていても時間は過ぎていきます。一方、演習重視型では授業中に気を抜くことは基本的にできません。そして、問題を解き続けることを継続させることができるようになれば家庭学習でも『問題を解き進める力』を継続して発揮できるようになった、そんな生徒さん(特に卒業生の先輩から)の声が多く聞くことができたのは嬉しく思っています。